しんいちろうさんからTB頂いて、読んでみました、文藝春秋8月号の記事『花田家 血の秘密』。もっとストレートに書いてるのかなと思ったら、巧妙に仄めかしてるという感じですね。実をいうと、以前書いた記事(貴乃花はハムレットか)は、知ってて書いてました。(笑)それも、割と信用できる筋からの情報で。
マスコミだって知ってる人間が多いはずなのに、なにやら分別臭い説教を貴乃花に浴びせていることに、憤りとしゃらくささを感じていたんです。とはいえ、わたし自身もストレートに書くのは躊躇われたので、微妙な書き方をしてみました。(このあたり、『セックス・ボランティア』の著者、河合香織さんを責められないな。)
なんというか、昔の家長制度みたいなものの呪縛というか、最近はどうか知らないけど「昭和」の時代まであった理不尽な話(多分、他にも珍しくない話だったんじゃないかな?)って感じで不快ですね。
昔の人の「倫理」を美化したりすることに抵抗があるのは、この手のことだったり、古典芸能の題材になっている話の裏側にあるものについて考えるときです。
というわけで、わたしは心情的に「ハムレット」を応援しています。でも、歌舞伎町の「ChankoDining若」も行ってみたいけれど・・・。
【参考】
マスコミだって知ってる人間が多いはずなのに、なにやら分別臭い説教を貴乃花に浴びせていることに、憤りとしゃらくささを感じていたんです。とはいえ、わたし自身もストレートに書くのは躊躇われたので、微妙な書き方をしてみました。(このあたり、『セックス・ボランティア』の著者、河合香織さんを責められないな。)
なんというか、昔の家長制度みたいなものの呪縛というか、最近はどうか知らないけど「昭和」の時代まであった理不尽な話(多分、他にも珍しくない話だったんじゃないかな?)って感じで不快ですね。
昔の人の「倫理」を美化したりすることに抵抗があるのは、この手のことだったり、古典芸能の題材になっている話の裏側にあるものについて考えるときです。
というわけで、わたしは心情的に「ハムレット」を応援しています。でも、歌舞伎町の「ChankoDining若」も行ってみたいけれど・・・。
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この件無知のぼくはもうただただ驚いたのですが、たしかにこのことは、日本の昔ながらの因習社会にありがちといえばありがちな暗い側面ですね。
ところで『売春論』の項でお書きになっていた「歌舞伎や落語などの古典芸能は、日本の人身売買文化や売春文化を前提にしたものだった」というお話し、なるほどなと思いましたよ。ヨーロッパのオペラなんかも同じなんですよね。「椿姫」なんかまるっきりそうです。逆に言うと、ジェンダー・フリーなどと人々が言い始める近代民主主義社会では、ろくな文化なんていうのは育ちようも無いということなんでしょうか?
勘違いコメントの応酬は笑いました。
それと、「椿姫」はまさにそうですよね。鹿島茂さんの『悪女入門』(講談社新書)を読んで、19世紀のフランスの結婚制度や高級娼婦のことを知るまで、わたしもまったくフランスの小説を誤読していたと思いました。なんで、学校ってこういうことを教えずに、「世界文学を読みましょう」なんていうのかな?男女共学が普通の現代に生きていると、若い女の子と父親かおじいさんぐらいの年の差の夫婦が普通だった時代があったなんて話を知ってないと、わけがわからないですもんね。
それと、文化の話。ジェンダーフリーの問題というより、文化っていうのはその時代のエグイ現実から生まれるんで、作り手が現実を直視しているかどうかの問題だと思うんですけどね・・・。(かなり、えらそうな発言だな?)どうなんですかね?