切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

三谷幸喜が文楽に挑戦!

2012-04-03 16:58:13 | 恋する文楽
国立小劇場のチラシで知ったんだけど、あの三谷幸喜が文楽に挑戦するそうな。題して『其礼成心中(それなりしんじゅう』。パルコ劇場で八月公演です!さて、どうなるんだろう!

しかし、このひとワーカホリックですよね。友達いないタイプのワーカホリックとか?

で、文楽の新作っていうと、なかなか成功してないような気がして、三島由紀夫の「鰯売恋引網」の文楽化ももうひとつだったし、シェークスピアの「テンペスト」もなかなか微妙だった。さて、三谷幸喜でどうなるんでしょうか!

「新・三銃士」みたいな感じになるのか、勘三郎が舞台でやってた井上ひさしの「手鎖心中」みたいな感じか?

歌舞伎にせよ、文楽にせよ、新しい演出家OR脚本家の新作って、笑いを取ろうとするでしょ?(というか、笑いに逃げる!)そこに問題があるような気がするんですよね~。現代の作家は悲劇を書けないのかという・・・。

「お家大事」みたいなテーマでやると今はクサイので(海老蔵の『一命』とかさ!)、いっそ恋愛に絞るとかってことしか活路はないような気がするんだけど、そうすると若手の女性脚本家が登場しないとナア~とか、それは三谷幸喜には期待できないか、とか・・・。

と、勝手なことを書きましたが、三谷さん、頑張ってください!

なお、歌舞伎の新作でわたしが一番評価しているのは、国立劇場の公募脚本で玉三郎が演出した「蓮絲恋慕曼荼羅(はちすのいとこいのまんだら)」と新橋演舞場のG2作・演出「東雲烏恋真似琴(あけがらすこいのまねごと)」!しかし、G2は歌舞伎も落語もわかってるなって思いましたよ、本当に!!

手鎖心中 (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋


仕事、三谷幸喜の (角川文庫)
三谷 幸喜
角川書店
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ☆再録→ 歌舞伎座・千穐楽レ... | トップ | 雨と嵐と男と女 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

恋する文楽」カテゴリの最新記事