このシリーズもなかなか進まず、ようやく第四弾で初の若手登場。五月の歌舞伎座の劇評でチラッとふれたという事もあって、今回はこのひと、二代目市川亀治郎。
梨園の世界では「亀治郎天才伝説」なるものがあるらしいのだけど、確かに将来楽しみな若手役者。ただ、このひとの「天才」は、海老蔵の持つ「天性の花」とは違った、オタク的学習能力の高さにあるのではないかというのが私の見方。
猿之助の弟・段四郎の息子である . . . 本文を読む
6月の末には、またBSアニメ夜話が放送されるようですが、すっかりマンガ夜話の方が端に追いやられてしまった感じですね。いしかわじゅんさんの鋭いコメントや夏目房之介さんの分析を楽しみにしていたわたしとしては、なんとも残念。
もちろん、アニメ夜話の方もかなりディープで面白いし、「新世紀エヴァンゲリオン」の回はわたしも個人的には盛りあがったのですが、両方の番組に出演している岡田斗志夫さんはどんな心境なん . . . 本文を読む
勘三郎襲名の歌舞伎座公演もはや三ヶ月目。来月からはいくらかチケット取りやすくなるかな?というわけで、感想です。
①車引(菅原伝授手習鑑)
いわずと知れた「車引」。あえて簡単に言えば、敵味方に分かれた三つ子の兄弟の対決、梅王丸&桜丸vs長兄の松王丸というわけですが・・・。(簡単すぎかなあ?)
今回は梅王丸に勘太郎、桜丸に七之助の兄弟。だいたい30分くらいの幕だし、派手なレビュー的芝居でもある。 . . . 本文を読む