Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

独特の世界観が漂う隣人追跡映画『アンダー・ザ・シルバーレイク』

2018年10月29日 00時27分55秒 | 映画


大筋は『search/サーチ』と同じなんだけど、
「どうしてこうなった?!」と言わずにはいられない映画。

アンドリュー・ガーフィールドが
隣人の女性(ライリー・キーオ、メチャクチャかわいい!)に一目惚れしたのだが、
その彼女がある日突然いなくなり、
どうしても諦めきれない彼が、
必死にその行方を追う話。

彼女と関係する人を尾行したり、
怪しい場所に潜入したり、
隠された暗号を解き明かしたり、
本格的なサスペンス。
なんだけど、正直わかりづらい。

わかりづらいというのは話の流れではなく、
世界観や登場人物の背景。
あの『アンダー・ザ・シルバーレイク』という同人誌は何なのか?
ちょいちょい出てくる「犬殺し」のワードの意味とは?
謎の殺人鬼は誰?
音楽プロデューサーのあの行動の理由は?
部屋の壁に暗号書いたの誰?
そもそもラストが、、、(笑)

という謎めいた部分が多く、
かなりアート寄りな映画ではあるので、
もはや「考えるな感じろ」という印象です。
でもつまらないどころか、
あのやや難解な雰囲気がいい意味で中毒性があり、
個人的には好き。

ちなみにけっこうグロいです。
スプラッターなシーンだけでなく、
ゲロは吐きまくるし、
トイレの中のウンコも映ります。
あとおっぱい。

アンドリュー・ガーフィールドも、
子供は殴るし、女とはヤリまくるし、
けっこうクズなところが『アメイジング・スパイダーマン』や
『沈黙 -サイレンス-』のときとギャップがあっていいね(笑)

色恋と金は大昔から不変であると改めて思った『近松物語』

2018年10月29日 00時13分20秒 | Weblog


「午前十時の映画祭9」にて。
1954年の日本映画『近松物語』。

今風に言うと、絵巻物屋の社長夫人が実家からお金の工面を頼まれ、
信頼できる部長経由で相談したものの、
社長がそれに取り合わず、嫌気がさして、
社長夫人と部長が逃避行しながら恋に落ちるというもの。
人間ドラマがしっかりしてて面白かった。

原作は江戸時代の浄瑠璃や歌舞伎作家の近松門左衛門。
彼の作品のいくつかを合わせたものがこの映画になっているんだけど、
もろもろの背景には男女関係のもつれなどもあったりして、
江戸時代から現代に至るまで、
お金と色恋は変わらないんだなと思った。
むしろ当時からそれをしっかり作品にしている近松門左衛門がすごいと思った。

ヒロイン役の香川京子が大きな目に高い鼻ですごく綺麗だなと思ったのだけど、
まさかこの人が、この前のTBSドラマ『この世界の片隅に』で
現代の北條節子役を演じたおばあちゃんの
当時23歳の姿だっとは思わなんだ。

イケメンは今と昔でちょっと変わったけど、
美人ってのはあんまり変わってない気がするな。
今おばあちゃんな女優の若い頃とか今見ても美しいし、
人によっては現代の女優の誰かに似ている人もいる。

ちなみに、同時期の日テレドラマ『高嶺の花』に出ていた
峯田和伸の母親役だった十朱幸代の父である
十朱久雄が出ていたのも感慨深い。