時折、目の前を黒い物体がハイスピードで横切っていきます。これは一般の人の目には蛾(ガ)としか映らないでしょうが、実はタテハチョウ科という立派な蝶の仲間なんです。日本の国蝶としてあまりにも有名な「オオムラサキ」はこの仲間に入ります。胸の筋肉が良く発達している蝶で、素早く飛び回るのが特徴です。
写真は去年の秋から目を付けていた、市内富沢地区に存在するとある廃屋ですが、予想通り周りにはオツネントンボをはじめ、テントウムシやカメムシ、蛾の幼虫など、越冬から目覚めた昆虫があちこちに落ちていました。廃屋は見た目こそ不気味で近寄り難いですが、多くの昆虫達にとって非常に貴重な越冬場所となっているようです。