結局この場所から羽化が確認できたのは、シオヤトンボ、シオカラトンボとルリボシヤンマの3種のみでしたが、驚かされるのはなんと言ってもルリボシヤンマの乾燥に対する回避能力です。
本種の幼虫期間は3~4年とされていますので、ここで羽化した幼虫は少なくとも3年間は、この不安定な環境で命をつないでいたことになります。本種の幼虫は水が干上がってしまうと、湿った水ゴケの間や石の隙間、枯れたスゲの間などに入り込んで乾燥から身を守っているのです。写真の個体はルリボシヤンマの♀終齢幼虫ですが、わずかに水気の残る水ゴケ内から発見されました。
本種の幼虫期間は3~4年とされていますので、ここで羽化した幼虫は少なくとも3年間は、この不安定な環境で命をつないでいたことになります。本種の幼虫は水が干上がってしまうと、湿った水ゴケの間や石の隙間、枯れたスゲの間などに入り込んで乾燥から身を守っているのです。写真の個体はルリボシヤンマの♀終齢幼虫ですが、わずかに水気の残る水ゴケ内から発見されました。
久しぶりなのにまた質問です(笑)。
僕が好きなイワナやヤマメ等の魚は餌を求めて下流、上流を行ったり来たり、はたまた降海したりするようなのですが、ヤゴは、より多い餌、より多い水場などを求めて移動したりはしないのでしょうか?
なかなかイイ質問ですね~。
基本的に、ヤゴは魚のように常に泳いで移動するという性質は持っていないので、餌を求めて長距離を移動するということはほとんど無いと思われます。が、水溜りのような非常に小規模で不安定な環境下では、餌や水が不足しがちなので、好条件を求めて移動することが考えられます。しかし、場所移動できるのは周囲に幾つかの水溜りがあるような場所に限られてしまいますので、周囲に同様の環境が無く、ぽつんと孤立して存在する水溜りでは餌、水共に無くなってしまえば移動する場所が無いので、ヤゴは死んでしまいます。
人間はずっと陸上でしか生活できないのに、トンボは大人になったら陸上で生活できるのにヤゴの頃は水中じゃないといきていけないって言うのも不思議で面白いですね。
大人になったら羽が生えて空を飛んだり、と、人間界では考えられないほんと不思議なことだらけで実に面白いですね~。
こういう環境でも彼らは生きているのですね。
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