・・・・・・・・そして羽化。立派な♂個体です。トンボの羽化シーンは何度見ても力が入りますね。オオルリボシヤンマは羽化後、森林へ移動し、成熟するまで林道上や河川上などで摂食をして過ごします。種類によってばらつきはありますが、トンボは成熟するまで2週間ほどかかると言われています。
小型のトンボにとって最も恐ろしい敵は鳥などを除くと、やはりクモ類でしょう。特に羽化まもない個体は飛び方もぎこちなく、とても弱々しいので天敵には襲われ易いようです。羽化したばかりのカオジロトンボ♂がクモの餌食となってしまいました。
今、旭川市内ではオオルリボシヤンマが羽化のピークを迎えています。生息地のヨシには多数の羽化殻が残されていました。午前中は薄曇りで時々小雨の降る天候だったためか、まだ羽化している個体が幾つも見られました。通常、オオルリボシは深夜~早朝にかけて羽化します。
北海道はここ2週間、毎日のように雨が降り、まるで梅雨のような天候が続いています。こんな雨続きの年は北海道では非常に珍しく、昆虫達もきっと戸惑っていることでしょう。今日は仕事が休みだったのですが、やはりトンボの出が悪く苦戦を強いられました。早く夏らしい空に戻ってほしいものです。
下の写真と同一個体です。成熟して間もない個体なので黄斑が目立ちます。もっとも、サナエ科の仲間は♂は成熟するとすぐに黄斑が白っぽくなってしまいますが、♀個体は老熟しても黄色味がやや残る個体が多いようです。
北海道は先週末から、いわゆる「蝦夷梅雨」と呼ばれる時期に突入し、ここ1週間は安定しない天候が続いています。太陽の覗く時間帯が少なく、トンボの出も悪いので、イマイチいい結果が得られませんでした。
写真:コサナエ成熟♂
写真:コサナエ成熟♂