花日和

恋ひわび しばしも寝ばや 夢のうちに 見ゆれば逢ひぬ 見ねば忘れぬ

浮城

2015年09月06日 | 映画
《 浮城 》



~あらすじ~

1940年代末、イギリス人と香港人女性の間に生まれた赤ん坊は
水上生活者の貧しい漁民の夫婦に売られ、華泉(ワーチュン)と名付けられる
カトリックの神父の協力もあり、働きながら学んだワーチュン(郭富城 アーロン・クォック)は
憧れの東インド会社に雑用係として入社
イギリス人上司の差別行為に屈することなく
たゆまぬ努力を重ねた彼は、次第に社内で頭角を現していく...


ちょっと気分が落ちてる時に観る映画じゃなかったかもしれません...

実話をもとに作られたシリアスな内容で、何度も泣かされました


蛋民と呼ばれる貧しい船上生活者夫婦のもとに買われて来たハーフの華泉は

幼い頃は“あいの子”と呼ばれ、東インド会社に入ってからはイギリス人の上司に“ハーフ”と呼ばれ

貧しい蛋民であることでの差別と、混血であることでの差別に負けずに

母と幼い兄弟の為にがむしゃらに働き、21歳で小学1年の勉強から始めて

努力して英語もマスターして、憧れの東インド会社の重役にまで上り詰めて行くという...

これは香港ドリームって言っていいのかな?

でも、本当の主役は華泉の育ての母(鮑起静)の方だったのかな...って思います

貧しい生活の中夫を亡くし、生活のためにやむなく子供たちを施設や里親に預け

周りに差別され虐げられながらもたくましく生き、華泉に文字を習い

生まれて初めて書いた文字が「魚」というのも泣けました



教わった文字を空に書いて勉強する母の姿は童話のようで可愛かったな...



船舶免許を取って船を買い、子供たちを呼び戻すという夢のもと頑張る母...



でも、船舶試験にも賄賂が横行してて貧しい母は賄賂が払えなくて不合格に...

やるせないけど、きっとそれが現実だったんだろうな...(...今もかな?)



20代役でも違和感なく、しっかり青年に見えるアーロンもスゴイ(笑)

これは ↓ だいぶ実年齢に近づいた頃だけど...



ハーフの役という事で、茶髪にブルーの瞳のアーロンが拝めます



この映画で、漁港だった貧しくも古き良き香港が、イギリス領から中国へ返還される辺りの

歴史背景や人々の生活の移り変わりを少しだけ知る事が出来たかな?

てか、ある意味なんてタイミングで観ちゃったんだろ...っていうか...


さて、これで借りたヤツを全部観終わったから、次はどれを借りようかな~?
コメント (2)
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