ココ・モジャエモン・クロノスケ
(トイ・プードル♂ブラック1歳8カ月)
narabonファミリーの一員としてやってきたのは、
2011年の2月、彼が生後3か月の時だった。
その後はファミリーの一員としてかわいがられ、
でももう成犬なのに体重が2.3kgしかなくて、
たまに食べた物を戻しちゃったり、
最近、散歩の途中で歩くのを嫌がったり。
他にはソファーに頭をこすりつけたり。
でも全然気づいてやれなかった。
7月6日、午後に突然けいれんの発作。
ちょうど近所の動物病院は昼の休憩時。
家にいた嫁さんもパニックで電話かけてきた。
事務所で仕事中だったnarabonは
ネットで家から近い動物病院の電話番号を
片っぱしから調べて嫁さんにメールした。
どこも午前と午後の診療時間の合間だったけど、
1軒の動物病院がすぐ連れてきてって言ってくれた。
で、発作はおさまってぐったりしているモジャエモンを
連れて行ったところ血液検査とレントゲン撮影。
先生は、まずはその症状に加えて肝臓が異常に小さいこと、
血液検査の結果でアンモニアや総胆汁酸の値が異常なことから
門脈体循環短絡症(門脈シャント)の疑いが濃厚との診断。
このままじゃ2歳の誕生日を迎えられないって。
門脈シャントとは各臓器からの血管は門脈といって
肝臓に流れるようになっている。
その門脈に静脈へのシャント血管(短絡血管)があって、
本来肝臓に流れるべきアンモニアなどの、
体に有毒な物質を含んだ血液が静脈に流れている。
すると肝臓で処理されないままに
有毒な物質が体中を循環することになる。
それが脳に影響を与え肝性脳症を引き起こす。
おもな症状はふらつき、嘔吐、頭を何かにこすりつける、
ひどくなればけいれん。
実は生後6カ月で去勢手術をうけている。
その時に血液検査もしているのにその病院では
なんの指摘もされなかった。
今にしてその時の結果を見返すとやはり異常だ。
自分たちに知識がなかったためにまったく気づいてやれなかった。
仕方ないけど。
そして最も有効な治療は手術でシャント血管を結紮すること。
そうすれば門脈の血液は本来の血流である肝臓に流れ、
血液中の毒性物質は正常に処理される。
ただ、それまで血流が少なかった肝臓なので、
処理能力は低いのでどこまで復活するか。
とりあえずは餌を1日2食から4食に変えて1回の量を減らす
食餌療法および薬の投与で肝性脳症を抑える。
そして門脈シャントの手術を行える大学病院を紹介してもらった。
日大の生物資源学科動物病院は藤沢にある。
千葉からだとクルマでも2時間、電車だと3時間近くかかる。
とにかく紹介してもらって予約をとり連れて行った。
日大の先生も血液検査とレントゲンで同様の診断。
その結果からCT撮影をおこなってシャント血管を特定した。
肝外型でシャント血管も1本だったので、
最も手術に適しているらしいことが分かった。
この門脈シャントは基本的に先天性である。
本当に手術をすることがよいのか、
セカンドオピニオンを聞いたほうがいいよって
言ってくれる人もいたりして迷ってしまって。
で、最初に診て日大を紹介してくれた近所の動物病院に
もっかい行って先生にいろいろ教えてもらって
やっぱり手術をするべきだという結論でnarabonファミリーは一致。
費用もかかるけど子供たちは夏休みにどこもいけなくても
モジャエモンの病気を治すのが最優先として納得してくれた。
実は手術の3日ほど前、narabonは夢を見た。
で、なぜか自分が門脈シャントの手術を受けることになっていて、
「ハイ、ベッドに寝てください~」と言われて横になり、
「じゃ、剃毛しますね~」と言われたところで目が覚めた。
怖かった。剃毛じゃなくて手術が。
自分が手術を受けること、
モジャエモンはわかってないんだろうな。
もしわかってたら怖いだろうな。
そして手術日は7月24日に決定。
前日に入院のためにモジャエモンを連れていった。
そして外科の先生から手術について説明を受けた。
先生は説明義務があるからネガティブなことも淡々と説明する。
・全身麻酔なのでいわゆる麻酔のリスクがある。
・手術の難易度は高くない。
・シャント血管を結紮するといきなり肝臓に血液が流れる。
・すると血流のバランスが変わり門脈の圧が急に上がるなどしてさまざまな障害が起こりうる。
・たとえば肝臓への血流が乏しいために肝硬変などがあると血栓などを引き起こす。
・そのために手術が成功しても1週間以内に5%の犬が死亡する。
・それ以外に発作で5%が死亡する。
・つまり確率的に1割が死亡する。
・しかしそれ以外の10頭に9頭は健康な犬とまったく同じように寿命をまっとうする。
・障害や発作はほぼ術後1週間で起こる。
・そのため術後1週間は入院となる。
聞いていたらつらくなって、嫁さんの顔をみたら涙があふれてた。
だって先生にとっては5%でも家族にとっては100%なんだから。
だけど、手術をしないとよくなることはない。
で、祈るような気持ちで預けてきた。
7月24日、夜に無事手術が終わり麻酔も覚めたと電話をいただいた。
なによりも家族で喜んだ。
7月26日、嫁さんと子供たちは電車を乗り継いで面会に。
興奮すると傷にひびくので往復6時間かけて、
結局15分ほどしか会えずに帰ってくることになった。
それでも行ってよかったと。
1週間を乗り切れば。
毎日がカウントダウンだった。
そして7月29日、約束通り病院から電話をもらった。
経過は良好なので退院についての相談だった。
普通に餌も食べて排せつもして歩いたりして元気らしい。
うれしかった。
そして退院は8月1日に決定。
仕事も午後に営業先へ行った後そのまま迎えに行かせてもらうことにした。
8月1日。
某大手企業に訪問してプレゼン。
14:30には終わるということで近くまで嫁さんと子供たちを呼んでおいた。
子供たちはこんなでっかいビルに一つの会社ってことでびっくり。
narabonは駐車料金にびっくり!
お腹もすいたんで少しだけお茶してから・・・
さ、藤沢に向けて出発!モジャエモンに会える。
約1時間30分で到着。
病院で受付して待つこと約10分。
先生に抱っこされてやってきた。
家族の顔を見るなり興奮してる。
手術のためお腹を剃毛されて縫合された部分も痛々しいけど、
元気で興奮しまくってキュンキュンいいまくり。
縫合の糸を噛み切らないようカラーをつけられてる。
なんといってもリスクの高い術後の1週間を乗り切った
モジャエモンによくやった!って。
家族全員興奮してかわりばんこで抱っこして。
先生から今後の抜糸とか退院後の生活について教えてもらう。
退院後1週間で抜糸できるそう。しかも日大を紹介してくれた
近所の動物病院の先生に連絡をとってくれて、
そちらに行けば良いとのこと。
で、抜糸後は散歩も少しずつ行けるし、
様子を見ながら普通の生活に戻っていけるらしい。
ただ、しばらく投薬と食餌療法は続ける。
また、手術の際に肝臓の組織を一部採取して、
病理検査をしたところ小さいけど構造は維持されてるって。
つまり回復の可能性は十分にあると書いてあった。
つまりだんだんと健康な犬に近づいていけるってことらしい。
良かった。
家に帰ってからのモジャエモンは、
家族のことももちろん覚えてて、
家の中のトイレやベッドも覚えてた。
そして今日現在、お腹の毛も少し伸びてきた。
でも手術前にトリミングに行きそびれたこともあって、
他の部分は伸び放題だし異臭を放ってる。
抜糸して1週間程度でトリミングも大丈夫らしいので、
毛玉の追加料金もいっぱい取られそうだけど行こうね。
これからも家族の一員として暮らそう!(手術前に撮影)
(トイ・プードル♂ブラック1歳8カ月)
narabonファミリーの一員としてやってきたのは、
2011年の2月、彼が生後3か月の時だった。
その後はファミリーの一員としてかわいがられ、
でももう成犬なのに体重が2.3kgしかなくて、
たまに食べた物を戻しちゃったり、
最近、散歩の途中で歩くのを嫌がったり。
他にはソファーに頭をこすりつけたり。
でも全然気づいてやれなかった。
7月6日、午後に突然けいれんの発作。
ちょうど近所の動物病院は昼の休憩時。
家にいた嫁さんもパニックで電話かけてきた。
事務所で仕事中だったnarabonは
ネットで家から近い動物病院の電話番号を
片っぱしから調べて嫁さんにメールした。
どこも午前と午後の診療時間の合間だったけど、
1軒の動物病院がすぐ連れてきてって言ってくれた。
で、発作はおさまってぐったりしているモジャエモンを
連れて行ったところ血液検査とレントゲン撮影。
先生は、まずはその症状に加えて肝臓が異常に小さいこと、
血液検査の結果でアンモニアや総胆汁酸の値が異常なことから
門脈体循環短絡症(門脈シャント)の疑いが濃厚との診断。
このままじゃ2歳の誕生日を迎えられないって。
門脈シャントとは各臓器からの血管は門脈といって
肝臓に流れるようになっている。
その門脈に静脈へのシャント血管(短絡血管)があって、
本来肝臓に流れるべきアンモニアなどの、
体に有毒な物質を含んだ血液が静脈に流れている。
すると肝臓で処理されないままに
有毒な物質が体中を循環することになる。
それが脳に影響を与え肝性脳症を引き起こす。
おもな症状はふらつき、嘔吐、頭を何かにこすりつける、
ひどくなればけいれん。
実は生後6カ月で去勢手術をうけている。
その時に血液検査もしているのにその病院では
なんの指摘もされなかった。
今にしてその時の結果を見返すとやはり異常だ。
自分たちに知識がなかったためにまったく気づいてやれなかった。
仕方ないけど。
そして最も有効な治療は手術でシャント血管を結紮すること。
そうすれば門脈の血液は本来の血流である肝臓に流れ、
血液中の毒性物質は正常に処理される。
ただ、それまで血流が少なかった肝臓なので、
処理能力は低いのでどこまで復活するか。
とりあえずは餌を1日2食から4食に変えて1回の量を減らす
食餌療法および薬の投与で肝性脳症を抑える。
そして門脈シャントの手術を行える大学病院を紹介してもらった。
日大の生物資源学科動物病院は藤沢にある。
千葉からだとクルマでも2時間、電車だと3時間近くかかる。
とにかく紹介してもらって予約をとり連れて行った。
日大の先生も血液検査とレントゲンで同様の診断。
その結果からCT撮影をおこなってシャント血管を特定した。
肝外型でシャント血管も1本だったので、
最も手術に適しているらしいことが分かった。
この門脈シャントは基本的に先天性である。
本当に手術をすることがよいのか、
セカンドオピニオンを聞いたほうがいいよって
言ってくれる人もいたりして迷ってしまって。
で、最初に診て日大を紹介してくれた近所の動物病院に
もっかい行って先生にいろいろ教えてもらって
やっぱり手術をするべきだという結論でnarabonファミリーは一致。
費用もかかるけど子供たちは夏休みにどこもいけなくても
モジャエモンの病気を治すのが最優先として納得してくれた。
実は手術の3日ほど前、narabonは夢を見た。
で、なぜか自分が門脈シャントの手術を受けることになっていて、
「ハイ、ベッドに寝てください~」と言われて横になり、
「じゃ、剃毛しますね~」と言われたところで目が覚めた。
怖かった。剃毛じゃなくて手術が。
自分が手術を受けること、
モジャエモンはわかってないんだろうな。
もしわかってたら怖いだろうな。
そして手術日は7月24日に決定。
前日に入院のためにモジャエモンを連れていった。
そして外科の先生から手術について説明を受けた。
先生は説明義務があるからネガティブなことも淡々と説明する。
・全身麻酔なのでいわゆる麻酔のリスクがある。
・手術の難易度は高くない。
・シャント血管を結紮するといきなり肝臓に血液が流れる。
・すると血流のバランスが変わり門脈の圧が急に上がるなどしてさまざまな障害が起こりうる。
・たとえば肝臓への血流が乏しいために肝硬変などがあると血栓などを引き起こす。
・そのために手術が成功しても1週間以内に5%の犬が死亡する。
・それ以外に発作で5%が死亡する。
・つまり確率的に1割が死亡する。
・しかしそれ以外の10頭に9頭は健康な犬とまったく同じように寿命をまっとうする。
・障害や発作はほぼ術後1週間で起こる。
・そのため術後1週間は入院となる。
聞いていたらつらくなって、嫁さんの顔をみたら涙があふれてた。
だって先生にとっては5%でも家族にとっては100%なんだから。
だけど、手術をしないとよくなることはない。
で、祈るような気持ちで預けてきた。
7月24日、夜に無事手術が終わり麻酔も覚めたと電話をいただいた。
なによりも家族で喜んだ。
7月26日、嫁さんと子供たちは電車を乗り継いで面会に。
興奮すると傷にひびくので往復6時間かけて、
結局15分ほどしか会えずに帰ってくることになった。
それでも行ってよかったと。
1週間を乗り切れば。
毎日がカウントダウンだった。
そして7月29日、約束通り病院から電話をもらった。
経過は良好なので退院についての相談だった。
普通に餌も食べて排せつもして歩いたりして元気らしい。
うれしかった。
そして退院は8月1日に決定。
仕事も午後に営業先へ行った後そのまま迎えに行かせてもらうことにした。
8月1日。
某大手企業に訪問してプレゼン。
14:30には終わるということで近くまで嫁さんと子供たちを呼んでおいた。
子供たちはこんなでっかいビルに一つの会社ってことでびっくり。
narabonは駐車料金にびっくり!
お腹もすいたんで少しだけお茶してから・・・
さ、藤沢に向けて出発!モジャエモンに会える。
約1時間30分で到着。
病院で受付して待つこと約10分。
先生に抱っこされてやってきた。
家族の顔を見るなり興奮してる。
手術のためお腹を剃毛されて縫合された部分も痛々しいけど、
元気で興奮しまくってキュンキュンいいまくり。
縫合の糸を噛み切らないようカラーをつけられてる。
なんといってもリスクの高い術後の1週間を乗り切った
モジャエモンによくやった!って。
家族全員興奮してかわりばんこで抱っこして。
先生から今後の抜糸とか退院後の生活について教えてもらう。
退院後1週間で抜糸できるそう。しかも日大を紹介してくれた
近所の動物病院の先生に連絡をとってくれて、
そちらに行けば良いとのこと。
で、抜糸後は散歩も少しずつ行けるし、
様子を見ながら普通の生活に戻っていけるらしい。
ただ、しばらく投薬と食餌療法は続ける。
また、手術の際に肝臓の組織を一部採取して、
病理検査をしたところ小さいけど構造は維持されてるって。
つまり回復の可能性は十分にあると書いてあった。
つまりだんだんと健康な犬に近づいていけるってことらしい。
良かった。
家に帰ってからのモジャエモンは、
家族のことももちろん覚えてて、
家の中のトイレやベッドも覚えてた。
そして今日現在、お腹の毛も少し伸びてきた。
でも手術前にトリミングに行きそびれたこともあって、
他の部分は伸び放題だし異臭を放ってる。
抜糸して1週間程度でトリミングも大丈夫らしいので、
毛玉の追加料金もいっぱい取られそうだけど行こうね。
これからも家族の一員として暮らそう!(手術前に撮影)
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