亡母の思いで

ブログでは、あまりプライベートなことは書かないようにしている。
だが、おいらの取り組んでいる「４７都道府県スタンプラリー」は、実は母が２～３０年前に実行していたことだ。
おいらも当時の母に近い年齢になって、同じようなことを始めたという訳だ。
過去を思いおこせば、申し訳ないことをしたなと感じる。

◆身の丈で出来ること
　連れ合いを亡くし、実家で独居の母は、JTBや近ツー、阪急ツアーの旅行案内パンフレットを山積みしていた。
　たまに実家を訪れるおいらは、こんな時期外れの古いパンフレットはもう捨てようと、強く言ってしまった。
　おおむね季節ごとのこれらのパンフレットは、もちろん時期をはずせば予約や参加ができるはずもないからだ。
　母は、おいらが捨てるパンフレットをさびしそうに見つめていた。
　
　だが、今は母の気持ちが分かる。
　まだ行っていない旅行先のプランを眺めながら、
　自分の人生の限界を感じながらも、次はどこに旅行に行こうかと夢を描いていたのだろう。
　そしてもうひとつ、実はこちらの要素の方が大きかったのだろう。
　母は、既に旅した旅行についてのパンフレットを改めて見ることで、
　過去に旅した楽しい日々を思い起こしていたのだろう。
　そんな気持ちを断ち切ったのが息子、だが年老いた今頼れるのは息子しかいない、逆らえるはずもない・・・

　そんな母はある日、４７都道府県観光を達成したよ！とおいらに告げた。
　おいらは、感情の伴わない返事で、あっそう凄いね良かったねと返したものだ。
　母は、自分のささやかではあるが渾身の達成を、実の息子にさえ評価されずに傷ついたことだろう・・・
　長々と昔話をしてしまったが、こんな経緯があるので、何が何でも４７都道府県の観光は達成しようと思っています。
　残りは４県です。

※ということで、旅行でまた２日間ほどみなさんを訪問できませんので宜しく。