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誰が顧客なのか

2022-11-12 06:47:37 | 日記
元クイズ王にして文筆家の西沢泰生氏が、こんなちょっといい話を紹介してくれた。
そこからは、商売というものの難しさを思い知らされましたし、他人の意見や気づきを大事にすべきとも感じました。
そして、さらに感じるのは、すべての行動の基礎は「誠実」一択なのかもしれません。

◆オリンピック期間中は稼ぎ時だが
 かって、冬季長野オリンピックが開催された。
 いろいろな業種がその経済的な恩恵を受けたのが、特にタクシー業界が顕著だった。
 市内はもとより、近郊のタクシー会社まであっという間に貸し切り状態となってしまったからだ、
 それは稼働率100%という嬉しいことだ、おそらく各社はウハウハだったことだろう。

 だが、あるタクシー会社(A社)の一従業員がそれに疑問を呈した。
 「オリンピック期間中、いつもうちのタクシーで病院に通っているあのおばあさんはどうするのだろう?」
 いつも自分たちのタクシーを使ってくれる地元住民の足を守らなくても良いのか、という疑問だ。
 その疑問に経営者は応えた。
 弊社は、貸し切り契約はせずに、通常営業とします。
 オリンピック期間中、他社のタクシーは貸し切りでフル稼働し、売上は通常の3倍となったそうだ。
 
 だが、オリンピックはおおむね2週間で終わる。
 病院に通っているあのおばあさんは勿論、オリンピック期間中予約も流しもとれなかったその他大勢の顧客も
 なだれを打って、A社の顧客となっていったのだ。
 商売とは、本当に大切にすべき人たちをしっかりと捉えることが大切なんですね。
 そして、誰が真の顧客なのかを考えるべきなようです。