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スペースジェット開発凍結

2020-11-15 06:18:59 | 日記
全国的にはいかほどのニュースになっているのかは知らないが、ここ名古屋ではかなり大きな扱いだった。
三菱重工が手掛けているスペースジェット(旧MRJ)の開発が、事実上凍結となったのだ。
おいらが一年ほど前にヨーロッパのコンコルドの失敗に絡めて危惧したことが現実となってしまったようだ。
東海エリアで、自動車産業に次ぐ成長産業と期待されていたが、先行きは難しそうだ。
そうなってしまった遠因を日経ビジネス誌が指摘していた。

◆三菱重工におごりはなかったか
 民間航空機が飛ぶためには、原産地国をはじめ主要国の(実質的には米国の)TC(型式証明)を得る必要がある。
 このTCがなかなか得られないために、6度にわたる納入遅延が発生したわけだ。
 三菱重工の基本認識はこうらしい、自社には技術がある、我々は間違っていない、航空機産業は100万点の部品を使用する
 製造業の頂点に位置するものだ、3万点の自動車産業とはモノが違う・・・
 たしかにTCは取得できていない、だがそれは技術不足に起因するものではなくTC取得の経験不足によるもの・・・

 機体の大きさは異なるものの、ホンダはホンダジェットで米国のTCをすでに得ている。
 国土交通省が骨を折り、ホンダに米国TC取得の助言をもらう場を作ったそうだ。
 だが、その場に三菱重工は現われなかったという。
 重工さんはいらっしゃらないんですかとのホンダの問いに、
 誘って素直に助言を聞きに来るなら今頃TCを取得できているんじゃないでしょうか、とのことだった。
 製造業の頂点の飛行機屋がクルマ屋風情の助言など聞く必要ないという考えなのかもしれない。

 救いはわずかにある。現実に実機で4000時間の開発飛行を達成している。
 真に経験不足だけならば、何重にも安全を担保してTCを得て見せれば良いだけだ。
 日の丸ジェットが、富士山を背景に、桜を背景に、名古屋城を背景に飛ぶ姿を期待しています。
 

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