FIRE（ファイアー）

世の中のごく一部なのかもしれませんが、FIRE（ファイアー）がブームだそうだ。
Financial Independence Retire Early の訳だそうだ。
つまり、経済的な自由を得て早期リタイアするという意味らしい。
こういった悠々自適とか晴耕雨読とかの想いは昔からあったものだが、最近の社会がこれを助長しているらしい。
すなわち、今後の経済成長への幻想が乏しく、テレワークが普及し、SNSが浸透してきたこと等が大きく影響しているらしい。
「日経マネー」誌を参考にしました。

◆早期に趣味に生きつつ、老後は夢の年金暮らしが理想か、それだけではないはずだ
　人間関係は昔も今も難しいものだが、それは克服するべきものだったはずだ。
　だが昨今のSNSでは、嫌いな人はブロックすることができる。
　同様に職場の人間関係に耐えられずに、遮断したい人も増えている。

　だが考えてほしい。
　FIREを考えるうえで、FI（経済的な自由）と、RE（早期退職）は、分けて考える必要があるのだ。
　仕事が苦痛だというのは、肉体労働中心の古い考え方だ。
　生き馬の目を抜くウォール街の金融マンが十分に稼ぎ、アーリーリタイアをしてロッキーの山中にコテージを作って自由な生活を始めた、
　だが、２年もたたずにウォール街に戻ってきたそうだ。
　やることがなくて、耐えられなかったそうだ。
　
　現代社会では、異論があるかもしれませんが、自分らしく生きるという自己実現を最も確実に達成できるのは、
　仕事以外にないのかもしれません。
　たとえお金の不安から自由になれたとしても、社会や周囲からの評価がなければ満たされないものです。
　それには、働くことが必要なようです。
　FIは、働かない手段ではなく、好きな仕事で長く働くための手段なのかもしれませせんね。
　とはいえ、仕事以外での生きがいある人はそれで十分だと思います。