2014年3月14日(3)
NHKテレビ実況中継の中、秋田に到着。
テレビでは県民の声を紹介。「『あけぼの』は秋田県民の為に走ってくれた列車」。
秋田では出発セレモニーがあると聞いていたので、個室を出てデッキに向かう。
同じことを考える人が多いようで、デッキには乗客が集う。そしてホームはやはりすごい人。
6号車からではセレモニーの様子はわからないけど、やがてEF81の汽笛が鳴り、秋田を発車。
列車がホーム先端に進むにつれて、人の数はどんどん増えていく。
4番線ホーム先端付近は人でビッシリ!車内からも「すげー!」の声があがる。
「あけぼの」への、秋田県民の想いが凝縮されたような光景。
秋田からは車掌さんが交代。新青森発車時と同じ「あけぼの」の歴史についての車内放送が流れる。
続いていつもと同じようにお休み放送となり、車内放送は中断。
自分はここで夕食タイム。
今日の朝、大館の花善さんで購入した特上鶏めし。これは本当に美味い。特におかず。
もう「あけぼの」で花善さんの鶏めしを食べれることもないのか。
羽後本荘に到着。個室を出てデッキに行くと、何やら「蛍の光」が聴こえる。
ホームで一人のおじさんがアコーディオンで演奏。
またしても涙腺直撃弾。デッキで泣くのはちょっと恥ずかしいけど、また泣いた。
アコーディオンおじさんの「蛍の光」を聴きながら羽後本荘を後にする。
仁賀保。
遊佐。
もう夜10時を過ぎているというのに、どの駅にも多くの方がおられる。
この日本海側小都市はよく言われる「新幹線の恩恵を受けにくい地域」。
「あけぼの」を本当に必要とされている方も多いはず。
夜遅くのお見送りは、奥羽線のみならず羽越線の方々にも「あけぼの」が愛されていた証拠。
23時過ぎに酒田を発車。上野まで寝ないつもりだったけど、睡魔が襲ってきた。
ここからは根性で起きてる。
車内検察時に頂いたラストランの乗車記念ステッカー。
秋田運輸区作成のもの。こういうの頂けると嬉しくなる。
きっと秋田運輸区は「あけぼの」を残したかったに違いない。
あれっ、いつの間にか鶴岡。やばい、時々落ちてしまっているようで記憶がとんでる。
再び気付くとどこかの駅。村上かと思ったら新発田だった。記憶とびまくり。しかし、もう午前1時を過ぎているというのに駅にはまだ人がおられる。
新発田を発車したあと、睡魔に耐え切れず自分はここで就寝。
カーテンを閉めてベッドにゴロン。あ~せっかくのラストランの夜なのに。
この心地いいソロの夜もこれで最後か。明日の朝は来ないでほしい。zzz…。
つづく