2020年11月13日
稚内のホテルめぐまで迎える朝。午前6時30分起床。
連日の早起きと昨日の出来事でちょっと疲れたので、ゆっくり起きようかと目覚ましかけずに眠ったらこんな時間。
朝風呂に入り部屋に戻って窓を開ける。ん?稚内なのにずいぶん暖かいな。昨日までと空気が違う。
7時30分、ホテルめぐまをチェックアウト。館内はきれいで快適だけど、温泉の消毒用塩素臭がきつく、源泉の良さを感じられなかったのが残念。むしろ併設されてる人工温泉の方が自分には合ってたような。
まずは今日のノルマ、日本最北端を目指す。予定よりだいぶ出遅れた。
それにしても暖かい。クルマの気温計は9℃。この時期の東京だったら十分寒い気温。だいぶ感覚が麻痺してきた。
あの先端が日本最北端?ちょっとテンション上がってきた。
最北端まであと5km。このワクワク感、バイクツーリングしてた頃を思い出す。
そして8時、日本最北端の宗谷岬に到達。久し振り〜。前回来たのは20年前だったか。
最北端のこの景色。懐かしい。
この景色、20年前と変わってないな〜。観光客が来るには時間が早いせいか、人がいなくて最北端到達の感傷に浸れる。
最北端から眺める海。20年前はここから樺太が見えて、初めて肉眼で見る外国の景色に神秘的なものを感じだけど、曇り空の今日は残念ながら見えず。
昨日のバラシが無ければゆっくり散策したいところながら、残念ながらそうはいかず、猿払川ラスト勝負に向けて滞在時間10分で宗谷岬を後にする。
9時頃、猿払川に到着。昨日ラストにバラした中流域のポイントに入りスタートフィッシング。制限時間2時間のラスト勝負。まずはミノーで広範囲をサーチ。
この気温の高さがどうでるか?寒くなった方がいい気はするけど。
例によって沈黙の時間が過ぎる。と、突然岸際で何かがライズ!さらに2発目!あれはイトウ?ここでチャターにチェンジ。岸際を探ってみる。
しかしノーバイト。早くも1時間経過。ここでちょっと休憩。家の大家さんにカギを無くしたことを連絡。幸い合カギで開けてもらえることになり一安心。しかし、カギ交換でまた余計な出費になりそうだな〜(ToT)
そして釣り。ローライトなのはいいんだけど、やはり気温の高さと風が弱いのが気がかり。
潮周りで見ると、今日は中潮で今は上げの真っ只中。上げよりも下げの方がその気になれるけど、まあ潮が動いているという点ではプラスかも。なんとか1バイトを願いながら再開。
今日の天気予報は曇りのち雨。今のところ降る気配はないけど、降ってきてほしい。何か変化があればイトウのスイッチが入るかも。
その後も天気の変化は無くバイトも無し。時刻は10時50分。残り10分。自分の場合このタイミングでバイトを得てバラして終わるパターンが多いけど、今日は?
しかし何も起こらず。最後の1投に望みを託すもロッドに生命感が伝わることはないままルアーが戻ってきて、11時ストップフィッシング。
11月4日、雪の朱鞠内湖から始まったイトウクエスト、ここで終了(:_;)
結果は小イトウ1匹。まあでも人生初イトウはやはり感動だったし、ゼロで終わるのとは大違い。夢のメーター級はまた次回。
今日も多くのアングラーがウェーディングする聖地を後にして、帰りたくないけど帰路に着く。
ありがとう猿払川。また来るよ〜。
これから小樽港へ。しかし雪が心配だったので中継地点を設け、今日は石狩沼田まで行き。その前に寄らなければいけない(?)場所が。
それはこちらの豊富温泉ふれあいセンター。ショートカットの道道が冬季通行止めだったので、浜頓別からグルッと遠回りしてきた。
石油が混じる珍しい温泉。過去に何度か来たけど一般浴室だったので、空いているようなら今日は湯治浴室にチャレンジ。
入館してみると予想通り空いてるので湯治浴室へ。一般浴室より浴槽は小さいものの、お湯はやはり濃厚。本当にこれはすごい温泉だ。自分の泉質ランキングベスト5に入る名湯。
湯に混じる石油成分がアトピー性皮膚炎に効くということで、多くの湯治客が訪れる豊富温泉。治療目的でなければ、混雑時は一般浴室へ行った方が良いと思う。
コロナ感染拡大防止でこちらでの入浴時間は1時間以内とするようお達しが貼ってあり、制限いっぱい1時間コースで堪能。
お風呂のあとは食堂で昼食。初めてのエゾシカジンギスカンを頂く。
鹿肉は前に八ヶ岳で食べてすごく美味しかったので、また食べたかったところ、ようやくありつけた。
独特の色をしている。あのかわいい姿を想像するとちょっと複数だけど、頂きま〜す。
うおっ、やわらかくホロホロとした食感に、臭みなど無く肉の旨味が口の中に広がる。美味い〜。
こんな感じで、水を張った専用鍋の周囲に野菜を敷き詰め、肉は中央に。この水のおかげか、鍋の温度が高くなりすぎず肉がちょうどよく焼ける。水を切らさないよう、ちょくちょく補充。
メチャウマだった。ビールが欲しくなってしまうのが難点。せめてノンアルビール置いてほしい。
いい気分でふれあいセンターを出ると、予報通り外は結構な雨。雨の中を石狩沼田へ向けて出発。
途中から国道40号に入ると天塩川に沿う。雄大な天塩川。ここのどこかに巨大イトウがいるはず。いつか天塩川もチャレンジしてみたいけど、フィールドが大きくて猿払川以上に難しそう。
途中の名寄で給油。今回何度もお世話になったオカモトセルフ。こちらのスタンド、ガソリンが安くて大助かり。
続いて道の駅なよろに寄りおみやげ購入。こちらのソフト大福がまた美味しい。自分のオススメはイチゴとハスカップ。
ここからは国道40号を離れ山間部へ。だいぶ暗くなってきたから、ジンギスカン…じゃなくてシカが出てきそう。
途中で夕マズメの朱鞠内湖に寄り道。イトウの手がかりが全く掴めずもがいていたあの1週間が懐かしく思える。
「ちょっと一勝負していけよ」と自分の中の悪魔が囁く。雨も止んでるし、あ〜やりたくなってきた。
いやしかし、今回の遠征は猿払川で終了した。また欲を出して釣りしてもルアーロストしたり、雨がドシャ降りになってズブ濡れになったり、悪い未来しか想像できない。悪魔の囁きを一蹴し朱鞠内湖を後にする。
ありがとう朱鞠内湖。また来るよ〜。
ここからは真っ暗な山間部の走行。予想通りシカがワンサカ。特に川の近くを通ると出没率が高い。ここまで来て最後にシカと衝突とかシャレにならない。低速走行を余儀なくされる。
18時、なんとか無事に本日のお宿「ほろしん温泉ほたる館」に到着。
真っ暗な山奥に突然現れたこちらの宿、思いがけずいい宿の予感。
チェックインして部屋へ。珍しい小上がり付きの部屋。これは寛げそう。きれいだし、やっぱりいい宿に当たったっぽい。
さっそく温泉へ。泉質は単純硫黄冷鉱泉。循環加温ながら、かすかに硫黄の匂いがする。そして特筆すべきは露天風呂からの夜景。目の前の川が緑色にライトアップされなんとも幻想的。露天風呂からのこういう景色はなかなかお目にかかれない。
ライトアップされた川を眺めながら、あ〜もう終わりか、10日間あっという間だったと今遠征を回想。本当にひたすら釣りしてた10日間。今後そうそうこんな遠征はできないと思われ、この瞬間が儚く感じる。
温泉のあとは夕食タイム。おわっ、豪勢〜。
まずはビール。くう〜美味い!
初めて食べた秋刀魚の黄金漬け。お持ち帰りしたくなるくらい美味い。
メインの牛ロース陶板焼き。安定の美味さ。
最後はさつま芋ごはんとお吸い物。どれも美味かった〜。北海道の味覚を堪能。本当に思いがけずいい宿に当たり、昨日の悪夢もちょっと薄れた気が。
部屋に戻り、雪景色を眺めながら追加のビールを飲んでいい気分になり就寝。
明日の夜はもう帰りのフェリーか。zzz…。