古本屋からのレスキュー本 イケズの構造 入江敦彦著 新潮社刊 2005年初版 実は本書 既に持ってるのだが 棚からあたしを買って・・と訴えるのである。もう持ってるけどなぁ 何度も読んだけどなぁ でも100円だし美本だし 麻生圭子の口直しにもう一度読んで 後は京都好きにでもあげたらいいかと買ってきた。まあamazonで買えば500円以上するのでまあいいだろう。サブタイトルによそさん必読!とあるがこれは正しい。京都は好きだが京都人は嫌い・・と言う人が多いのだけど なぜそうなるか?を懇切丁寧に解説してあるところなんかさすが 西陣生まれの西陣育ちだけのことはある。京のぶぶ漬けの話は イケズの代表みたいに言われてるけど あれそもそも上方落語のオチだ・・というのは知ってたけど あたしもよそさんだから(三重だ)なので イケズ5段活用までされると もうすんません 何も知らんもんで・・と白旗降参なのだけどw 麻生圭子もあんなつまらんエッセイやお茶や着物ばっかじゃなくて こういう京都人の書いた本を読んでいれば あんな醜悪なエッセイを出さずに済んだのに・・と思う。まあ あれは麻生圭子が色メガネで見た飯のタネ本だから仕方ないか・・w
古本屋の美術書の箱の中にとんでもないもんが紛れ込んでた。定本 浮世絵春画名品集成 林美一+リチャード・レイン共同監修の2(歌麿 絵本小町引) 4(重信 柳の嵐) 5(英泉 春の薄雪)河出書房刊 の3冊 3冊とも美本である。それぞれ定価1600円 1996年刊だが すでに局部の白抜きは無い。80年代くらいのこの手の資料本だと そこだけ白く抜かれてるのだが この時代はもういいのか? まあ歌麿(笑点ではないw)や 重信や英泉なんか教科書にでも載る様な浮世絵師だが こういう仕事もしてたのね・・と再認識。先日買った奴には広重の春画とか載ってたし 江戸って結構エロが氾濫してたわけで 教科書に載ってる浮世絵だけが江戸の文化で無かった・・というのが面白い。3冊で300円也 どこかの好事家が亡くなって 家族が何も知らずに蔵書一式処分したと思われる。あたしの本棚もあたしが死んだらどこかの古本屋に捨て値で持ってかれるんだろうな・・と思うとなんか嫌。春画の本が10冊くらい紛れ込んでるけどそれもなぁ・・林美一氏の本だとあー買わなきゃ・・と条件反射で買うのでいつの間にか増えてるのだw
津で通ってた幼稚園はお寺がやってたのかどうか知らんが 隣が四天王寺ってお寺で そのまんまの名前の四天王寺幼稚園だ。こないだ何十年かぶりに用事があって津に行った(すでに戻るべき場所は津には無いので)ついでに寄ったら結構なお寺で 全体的にミニチュアなんだが古刹って感じの庭で こんなだったのか・・と再評価した。幼稚園の記憶はさっぱりないw 隣がお寺なので墓って比較的身近だったりする。子供の頃は 夏になるとセミ採りとかカブト虫採りで墓の中うろついてたりしたのだが。 で相国寺の中を通ってきたら墓地がある。まあ上京の町の真ん中に平然と墓地がある・・というのはいかにも京都らしいのだが 関係者以外立ち入り禁止とかなってた。墓地って昔は子供の遊び場の一つだった(バチあたりだが)ので 隣が墓地の家とかでも抵抗は無い。ただし 墓石が古い・・って条件付だ。 新しいピカピカの墓はカロート(骨壷入れるスペース)に新鮮な人骨が入ってるわけで嫌。台風で水害とかあって一帯水に浸かったり・・とか思うとそれも嫌w まあ死んだ人は悪さはしないんだけどね。こないだの大雨で九州なんか水害すごかったけど 今なら下水道が整備されてるからいいけど下水道が普及するまでつーか 平安でも鎌倉でも江戸でもいいのだが 大都市でも汲み取りだから水害の後には疫病が流行るわけで それで何万何十万と死んだから あちこちに疫病退散の神社とかあるわけだ。さて先日お台場でトライアスロンのテスト大会があった時に スイムでトイレの臭いがする・・と苦情が出て問題になったけどあれは東京の下水道の穴というか欠陥。下水道って雨水と汚水をまとめて処理する合流式と 雨水はそのまま放流して汚水だけを浄化して放流する分流式に分かれる。東京は下水道の普及が早かった・・今となっては仇になってるが ので合流式が多い。つまり 雨も台所の汚水も トイレも全部下水道に流して 汚水処理場で処理して放流する。まあ下水道管が少なくて済む利点はあるのだけど 大雨が降ったりすると処理場の処理能力をオーバーするので 生放流 汚いままで 多摩川やら荒川に流すわけ。今回のテスト大会では前日までに上流で雨が降ったので処理場の能力を超えて生放流したんだと思う。まあ水中にカーテン吊るしたみたいだが 選手たちは薄めたトイレの***の中で泳いだわけで可哀相・・としか言い様が無い。分流式にすればいいのは当たり前だが 都内にカヌースラロームコースを作るくらいの無駄遣いはできても 合流式を分流式にするために2020年夏までに都内を掘り返して新たに下水道管を敷設するのはほぼ無理な話だ。まあできるところからやるしか無いのだけど。 仕事で浄水場だけでなく下水処理場も制御プログラムを書いてたからなんとなく知ってるわけだが。先にリサイクルの話を書いたけど トイレの汚物って レバーを回して流せばそれで終わりでは無いのだ。
京都に移住する為に部屋を買う・・って話はひとまずお休み。色々見て回ったのだけど とても貧乏人のあたしに買えそうなところは無い。なんで買う?って話なのかと言えば 賃貸で死んだらそこ事故物件になるわけで 大家に多額の賠償金を払わなきゃならなくなるから。大家としてもすさまじく迷惑だと思う。だれかが死んだ部屋 まあそれもすぐに発見されりゃいいけど何日かたってから・・なんてんじゃ 内装やり直しても借り手はいないだろう。その前に大島てる・・に載るw 自己所有なら売れないだけで済むけど 賃貸ではねぇ・ で手ごろな売り物件が出るまでは 部屋の内覧は中止 とりあえず賃貸の部屋見て我慢・・もうエリアは大体絞り込んであるので あとはそこで手ごろな物件が出たら 元気なうち・・つーか 入院して再手術・・ってならないうちは そこで・とか思う。京都は 京大病院と京都府立医科大病院に心臓血管外科があるので 比較的助かりやすいだろう・・という思惑もある。どこぞの田舎の古民家で緑の田んぼ眺めていたいけど 救急車呼んでから搬送に30分かかったらまずアウトだろう。田舎だと心臓血管外科のある大きな病院なんかまず無いし。まあ 洛中のゲストハウスやホテルなら助かる確率は高いので 当分はこれでいい。東京って 家を買うのは簡単(供給数が多いから)だけど京都は供給数そのものが少ないので 物件が出ない。これは痛い。前にも書いたけど 死ぬなら京都が一番いい 小林玖仁男著 幻冬社刊・て出てるけど 帯に 生まれる場所は選べないけど死ぬ場所は選べる・・とある。あたしがまさにその心境なので じゃ この本買ったか?と言われたら むこうは室礼で有名な料亭の主人だし あたしはその辺の野良猫と変わらんから あんまり参考にならんだろうと思ってまだ買ってないw みんなそれぞれの生活の場や それぞれの京都 それぞれの人生の終わり方があっていいと思う。あたしは多分親より先に逝くだろうが やっぱり最後は京都で・・という思いは変わらないのだ。親不孝な息子である。
ここを見て生存確認してるんだと思うが・・友人の話である。話は7月の頭にさかのぼる。電話してきて仕事が見つからん・・と。友人といってもうちのメンタルチャットのメンバさんなんで会ったことすらない。うちはちょっと特殊で主要メンバは大体アドレスと電話番号の交換をしてるから いきなり蟹が届いたり 出産祝い出したり ご飯食べに行ったりするわけだが。さて うちはメンタルチャットなので管理人も つまりあたしも健常ではない。鬱と強迫と不安神経症持ちで 薬飲みながら仕事とチャット運営してたわけだが 3年前に急性大動脈乖離で倒れて死にかけた。タイプはスタンフォードA・・っていう肺と脳に行く大動脈がやられる一番重い奴。優秀なドクターの手術のおかげで助かったわけだが 肺と脳に行く大動脈は人工血管である。まあ言ってみれば高品質長寿命のビニールホースみたいなもんだ。それを動脈が裂けたところの酷いとこだけ切り貼りしてるわけ。当然ビニールホースと本来の動脈とは縫合してあるわけだが ここから血液が漏れることもあるらしい。で 半年ごとに三次元CT取って検査しーの 普段は動脈に圧がかかり過ぎないように つまり高血圧にならないようにカルシウム拮抗剤とαブロッカーで低めに誘導してる。他の動脈の内膜も裂けてるから 足が痺れてたり・・と後遺症だらけ。体力もがた落ちで以前の半分も無い。で 7月は調子悪くて寝たり起きたりだったのだが そこに電話が来て 仕事が見つからん 受けても落ちる・・で死にたい・・とこうくるわけである。まあメンタルチャットの管理人をしてるからこういう話は避けて通れないのだけど あたしもただの鬱とかのメンタルだけなら いい・・あんまり良くはないけど。大手術して 多少の後遺症は残ったもののかろうじて助かった体である。倒れるまで まあ仕事してた時は あたしも行き詰って何度も死にたいと思ったし 何度も未遂してERのお世話になってる。主治医に罵倒される事もあった。が 倒れてICUで意識が戻って 何があったか教えてもらって もう死にたい・・というのは二度と言わない・・と強く思った。いろんな人が全力で助けてくれた命である。緊急で搬送されて即手術だったみたいだが(本人は何も覚えてない)執刀医は後で11時間お裁縫させてもらいましたよーと笑いながら言われたけど いろんな人の力で今 あたしは生きててこんな駄文を書いてるわけだが。まあ 内膜が大きく裂けたとこだけ人工血管なんで 他が裂けたり 縫い目がほどけたりしたら 10分もかからずにあの世行きだ。毎日今日は生きれるだろうか?明日はちゃんと目が覚めるだろうか?わかんない体だ。まだやりたいことはいっぱいあるけど 不安でいっぱい。体調が悪いと余計に明日まで持つのか あたし?って状態のときに 死にたい・・とやられたわけだ。彼女はまだ若い。いくつ断られたかしらんが 面接落ちたくらいで死にたい?はぁ? あたしは明日死ぬかも知れないのに・・と そこで切れちゃった。電話ブチきりして その後もかかってくるのだが今は出たくない。あたしはガラケーはカケホだが彼女は違うので ワンコして折り返すんだが 調子悪いときにどんな話をすればいいんだ?って話である。メンタル以前にまだ死にたくない・・てグチグチ言えばいいのか? そんな話は想像すらしたくないのだが・・7、8月と猛暑で体調がすこぶる悪くて寝たり起きたりだった。それでも京都に来るのか?と言えば あたしは死ぬなら京都で・・と決めてるので部屋探しに来てるだけだ。そんな状態で メンタルの相談なんか受けられないから チャットも最近はあんまり常駐してない。メンタルで死ぬことは無いけど 心臓血管は死ぬのよ。それもあっけなく。あたしはたまたま幸運が重なって助かったけど。みんな自分の事で精一杯なのはわかるけど それ以上にあたしはいっぱいいっぱいなのである。今月頭に三次元CTとって経過は良好 ただし胆石があります・・と言われたのと 秋になって過ごしやすくなってきたので 少しメンタルは上向いてきたけど まだ電話には出れない。身内以外はみんな無視してる状態だ。死にたいというのは勝手だが 一度死にかけてまだ生きたいけど明日はわからん・・という人に言わないで欲しい。まあ これ読んでたらめげずに電話してきてくれ。別に嫌いなわけじゃない。今は無理ってだけだ。ほぼ私信で申し訳ないけどこんな状態。