杉本秀太郎文粋3 諸芸の論 筑摩書房 1996年初版。これは比較的スムースに読めた。帯が裏表紙に張ってあるので ちょいと引用。目に見えないものを見えるものにするために、画家たちがふるった彩管のあとを見つめ 絵画の深淵に耳傾ける。絵 隠された意味 植物的なもの 古今的感情と草花文様のあたえる親密な作用を分析し、日本近代文学におけるその独特の抑圧のドラマを論じる。・・・とある。本屋でこの帯書きを見て 4200円という値段をみたらまず買わないだろうw 前半は日本絵画(古今の屏風や書)と西洋絵画が交互に出てくる 作品解説だと思えばいい。あたしは西洋絵画に魅力を感じない・・というかあの宗教色や暗さが嫌いなのでほとんど興味は無いのだが 日本絵画は体に合うのか好きだ。先にも書いたが浅井忠の狐の嫁入りが解説されていたので ああこの本は買うかな・・と思ったぐらい気に入った。この前半は美術オンチでもなかなか面白い。中盤から 公費で1年間フランス留学 それもパリにいたころのエッセイが続く。読んでいるとフランス文学者 杉本秀太郎が生き生きとパリの街を徘徊してるのが描かれていて これも面白いが 個人的には仏文なんか興味が無いので 単なる都市生活者のエッセイと思えばいい。後ろの方で明治の文豪の解釈とか出てくるが 杉本的解釈でこれも面白い。全体的に読みやすいので 買おうかな?とは思ったが パリのメトロが・・とか なんたら寺院が・・て興味がない。仏文学の研究者がパリで生活者の目線で生き生きと生活してるのはわかるが あたしは パリでは無くて京都なので どうでもいいw。杉本氏がパリでのびのび暮らせるように あたしも京都ならのびのび暮らせる。興味の対象が違うのでそれでいいと思う。本書 欲しいか?と言われたら欲しいが じゃあ2500円出して本棚に入れたいか?というと迷うからやっぱりいらない。図書館にあるから読みたい時に借り出してくればいいだろう。東京は梅雨明けしたが コロナは1271 神奈川は406で 病院なんかとても行けないので電話してキャンセルした。今年の夏はエアコン入れて本の海決定である。ああ 文粋2と路傍の花 改題のみちの辺の花は明日取ってくる。amazonでポチったのがまだ来ないので。
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