無知の知

ほたるぶくろの日記

メメント・モリ

2010-09-20 23:59:04 | 日記

正しい普通の生活は、おのずと禅の境地に至る。禅は座して魔境をみようという酔狂なものではなく、日常の行動がいかに人間にとって重要な修行であるのかに気づこうというものなのでしょうか。口から出す言葉、自分が行うものをまわり回って自分が受け取る、ということは長く生きておりますと頷けることではあります。道元禅師の正法眼蔵では必ずしも今生では受け取らないかもしれないし、すぐにでも反映することもある、と書かれています。確かにな〜と思う事は多いです。
さらに今の生をしゃきっとさせる秘訣は、明日は死んでいるかもしれない。突然のようにこの生は終わりになるかもしれないのだ、ということを胸においておくということでしょうか。
禅に限らずメメント・モリ(Memento mori 死を忘れるな)という古いラテン語の言葉もあります。ローマ皇帝が栄華の絶頂にあるとき、あえてこの言葉を自分に向け戒めることをしたそうです。(もっとも、だから今を楽しもう、という享楽を肯定する言葉として受け取った方もいたようですが)
また先日「When work feels overwhelming, remember that you're going to die.」(仕事でもうだめだと感じたら、いつかは死んでしまうということを思いだそう)という言葉と画像も見つけました。微妙にずれてる感もありますが、あともうちょっと頑張ろう、という感じがよく出ているかと思います。英語圏のヒトもがんばってるのね~と思いました。