4月になりました。例年ですと桜が咲くの咲かないの、といっている頃なのですが、今年はそれどころではありません。3月11日以来なにかと忙しい日々でした。先日はコブシが白い花びらを広げ始めているのに気がつき、少しびっくりしました。ああ、春が来ているんだ、と感慨深かったです。溜め息のでることが多くて、季節の移り変わりにまで気がまわっていませんでした。もったいないですね。自然の贈り物はありがたく頂かなくては。
このところは原発に続き、関東大震災、南関東直下地震、東京湾における津波の可能性などについていろいろ調べておりました。
鹿島建設のHPのなかに関東大震災の詳細な調査結果がありました(こちら)。関東大震災は相模トラフ沿いの「関東地震」で、今回の大震災と同様、プレート境界型の地震でした。よく知られていることではありますが、地震そのものよりも火災でお亡くなりになった方が多かったのでした。震度は最高でも6程度で、建物の崩壊でなくなった方は神奈川県で5,795人、東京府では3,546人、千葉県では1,255人、埼玉県では315人に対し、火災でなくなった方は神奈川県で25,201人(約5倍)、東京府では66,521人(約20倍)、千葉県では59人(約1/20)、埼玉県では0人であったとあります。圧倒的に神奈川県と東京府とで火災による犠牲者が多いことがわかります。これは丁度普及し始めていた上水道を過信し過ぎていたためと考えられています。
また津波に関しては
「地震発生後の数分以内に陸地に到達し,伊豆半島東岸から相模湾,房総半島沿岸を襲っている。鎌倉の由比ヶ浜海岸で約100人,藤沢の江ノ島桟橋で約50人が行方不明になった記録もある。近年,津波被害でクローズアップされた日本海中部地震(1983年)や北海道南西沖地震(1993年)に匹敵する犠牲者だ。」
神奈川県では津波で863人なくなっています。そしてこの種の地震の周期は200~400年程度であり、こちらは周期的にはまだ先のことと考えられているようです。
南関東直下型地震は東京湾内の震源もあり得るのでこの場合、東京湾沿岸がぐるっと危ないことになります。これはプレート内の地震で、関東大震災とは震源も地震の様相も異なるようです。地震の規模は少し小さいものの、50~100年周期でおこるとされています。現在の首都圏の地震対策はこのタイプの地震を想定して行われているようです。でもその割には東京湾岸の津波対策が手薄な気がします。
千葉沖の地震としては日本海溝沿いの地震が考えられます。つまり今回の大地震の続きで、北米プレートの崩壊がさらに南に下ってくる場合です。ただ、東京湾へも波が回り込むとすると、ずいぶん千葉の南側になるように思います。その場合はフィリピンプレートの崩壊によるのかもしれません。そうすると、それは相模トラフ、駿河トラフ、南海トラフの地震へとつながっていく可能性を感じさせます。
ともかく地球のプレート大移動が始まってしまったということなのでしょう。心を落ち着かせ、自然の偉大さを味わいたいと思います。本当に圧倒的な力でたんたんと、静かに、力強く破壊し、創造する自然に感謝いたします。
東京の放射能レベルは順調に減少しています。