今日は、まさに今日(8日)に見えている雲について、お伝えします。台風24号が九州の西の海上を北上している影響で、大気中にもこの影響が出てきております。台風によってかき乱された上空の空気が波を起こし、高積雲が一面に出ています(下の雲)。激しい気象状況の前触れとしても知られることの多い雲です。ただ、高積雲はあまり長時間見られないので、その後の雲の変化に注意しましょう。厚みを増して雲底が黒くなった大きな塊になっていくようだと、天気が崩れていくことが多いです。
下の雲は高積雲がレンズ雲に変わってきている雲です。この雲が出てくると、中層(高度約3~7km)で風が強まってきている証拠です。稜線では今後、風が強まっていく恐れがあります。
下の雲は、霧ヶ峰にかかっている低い層積雲ですが、これは湿った空気が南西方向から入ってきやすい霧ヶ峰特有の雲です。ただ、今後、風向きが南西から南東に変わっていくため、また、気温の上昇のために消えていきそうです。
台風の前は色々な雲が出るので、雲の勉強には最高です。今日は休憩中など雲を見上げてみましょう。
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文責:猪熊