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浸水被害に遭った家屋の復旧作業

2022-08-08 21:43:58 | 日記

私の故郷のひとつ、新潟県村上市や関川村では8月3日から4日朝にかけて、記録的な大雨となり、大規模な浸水被害、土砂災害が発生しました。私の従姉妹の家も床上浸水し、私はヨーロッパから帰国したばかりでしたが、8月5日から昨日まで3日間、手伝いに行ってきました。これまで、ボランティアで泥だしとかはやったことがありますが、被害に遭った家の復旧作業をイチからやるのは初めてでしたので、今後の参考のために少し詳しく書かせていただきます。

Ⅰ.水が引くまでは危険で、できることもほとんどないので避難所や安全な場所で待機しましょう。

Ⅱ.記録を取りましょう。

水が引いたら、現場に戻り、被害状況を写真におさめましょう。罹災証明や保険申請に必要になります。詳しくは、下記サイトの動画でご確認ください。

https://www3.nhk.or.jp/news/special/suigai/videos/5706/

Ⅲ.待機している間に、ゴールまでの道筋を描きましょう。

1.ゴミを置く場所の確保→2.散乱している物の片づけ→3.家具の中の片づけ→4.使えなくなった家電製品を外へ運ぶ→5.家具など大型のものを外へ運ぶ→6.畳やカーペットを剥がして外へ運ぶ→7.ゴミの分別→8.災害ゴミ置き場へ運搬 この2~8の作業を終わるまで繰り返す →9.床の泥を外へ出す→10.床を掃除→11.床下の掃除

Ⅳ.ボランティアの方にお願いするとき

これは自治体によっても、被害の大きさによっても異なるでしょうが、今回は、村上市災害ボランティアセンターに電話をしてボランティアの希望を出したところ、すぐに派遣していただけました。ボランティアに来ていただいたら、「何をやって欲しいのか」の指示を明確にしてください。被災されて、何からどうしてよいか分からなくなってしまう方がいらっしゃいますが、Ⅲのゴールまでの道筋を描ければ、ボランティアへの指示も出せると思います。ボランティアは、大型家具や畳の運搬、泥出しや清掃、床下の掃除など、貴重な戦力になっていただけます。今回も本当に助かりました。ありがとうございました。

Ⅴ.作業の注意点

1.ゴミを置く場所の確保・・・庭などゴミを置く場所を確保しましょう。家の中に置く場合には、家具などを外に出す際の邪魔にならない場所にしましょう。また、軽トラックなどで運搬しやすい場所に置くことも考えましょう。

2.散乱している物の片づけ

片付ける際には、必ずゴム手袋をしましょう。蒸れますので、ゴム手袋の中に軍手をすると少し蒸れにくくなるようです。また、長靴も踏み抜き防止のインソールを入れると良いでしょう。マスクも必携です。灯油ストーブなど、油が入っているものは火災の危険性があるので、できるだけ外に出して油を適切に廃棄しましょう。廃棄できない場合は、自治体に相談してください。

3.家具の中の片づけ

家具を運搬する際には、中のものを全て取り出す必要があります。引き出しなどもすべて外しておきましょう。

4.使えなくなった家電製品を外へ運ぶ

コンセントやコードなどの漏電などにくれぐれもお気をつけください。また、重たいものはボランティアの方が来るなど、人手が足りてからにしてください。怪我をしてしまっては元も子もありませんので。

5.家具などの大型のものを外は運ぶ

大きな家具で窓や玄関から外に出せない場合には、分解してから運ぶようにしましょう。4と同様、人出が十分になってから、おこなうようにしてください。

6.畳やカーペットを剥がして外へ運ぶ

水を吸っている畳は非常に重いです。4と同様、人出が十分になってから、おこなうようにしてください。外に出したものは、雨が降ったときのために、ブルーシートや防水シートで覆い、風に飛ばされないようにします。

7.ゴミの分別

災害ゴミの受け入れ方法は自治体によって異なりますので、必ず自治体に確認して分別するようにお願いします。

8.災害ゴミ置き場へ運搬

軽トラックなどをお持ちでない方は、近所の人たちと助け合って、軽トラックをお持ちの方にご協力いただくか、友人などのツテを頼ると良いでしょう。

9.床の泥を外へ出す

こちらも重労働です。ボランティアの方に手伝っていただけると非常に助かります。

10.床を掃除

床の泥を落としてある程度掃除をしたら、床板を外してから水で流して乾かす方が早いです。

11.床下、壁の掃除

こちらがもっとも大変な作業のひとつ。時間もかかりますし、素人では難しいこともあります。床下や壁の清掃については下記サイトに分かりやすい動画がありますので、参考にしてみてください。

https://www3.nhk.or.jp/news/special/suigai/videos/5706/

Ⅵ.浸水被害した家屋の掃除に使った道具

今回の復旧作業で使った道具を記しておきます。ご参考になれば幸いです。

・軽トラック

・ゴミ袋(多量に必要。耐久性が強いものが良い)

・雑巾、タオル

・土嚢袋

・スコップ/ショベル

・ホースリール/散水ホース                                  

・バケツ

・ほうき

・チリトリ、テミ

・ブラシ、たわし

・ブルーシート、防水シート

・ビニール紐

・ガムテープ/梱包テープ

・ドライバー(家具を分解するときなど)

文責:猪熊隆之


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