風の雑記帳

平凡でもかけがえのない毎日が過ぎていく。
風景や触れ合い、心の断片を切り貼りして綴ってみる。

滋賀県 21/47

2024年10月14日 | 18きっぷで行く『日本製』

18きっぷで会いに行く『日本製』第21弾は、滋賀県高島市。

110年以上にもわたり和ろうそくを作り続けている「大與(だいよ)」さんを訪ねた。

琵琶湖の西を走るJR湖西線、近江今津駅から徒歩5分、老舗ろうそく店さんはあった。

 


 

 

主に四国や九州で生育するウルシ科落葉小高木の”櫨”100㌫が原料の和ろうそく。

下のザルの中にあるのが櫨(はぜ)の実で、この実からろうを搾り取るという。

櫨のろうそくは匂いも無くススが出にくく、燃焼の際に垂れるろうが少ないのが特徴。

 

 

私達が普段使っているろうそくは、石油由来のパラフィンを原料とする洋ロウソクとのこと。

ロウソクは火の熱で溶けたろうを芯が吸い上げて燃焼するが、洋ロウソクは浸透力が高く木綿の糸

でも吸い上げられるが、浸透力の低い植物由来の和ろうそくは、太い芯でないと吸い上げられない。

しかしその分空気をよく含み、和ろうそく特有のしっかりとした少々の風では消えない炎になるという。

 

4代目大西社長さんの代からは、米ぬかのろうそくにも力を入れる様になったという。

米ぬかのろうは燃焼の質もよく勿論純植物性で、希少性が高く高価な櫨のろうに比べて

入手しやすく比較的安価に抑えられるため、和ろうそくの入門編にはうってつけという。

その名も「お米のろうそく」は、2011年グッドデザイン賞及び中小企業庁長官賞を受賞。

また和ろうそくの基本色は白と赤だが、4代目からはカラフルなものも作るようになったと。

 

    

 

私も一日の始まりには必ずろうそくを灯しお線香をあげる日々、亡き人へ手を合わせ祈る時、

こんな自然の恵みを生かしたろうそくを灯し手を合わせ祈ることが出来たらと、自宅用に購入。

私が購入した豆サイズのほかにも、現代風に素敵なパッケージや色やサイズの商品が並んでいた。

 

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