18きっぷで会いに行く『日本製』第5弾は、宮城県気仙沼市。
JR気仙沼線(BRTバス代行) 南気仙沼駅から徒歩13分、(株)カネダイさんを訪ねた。
東日本大震災で気仙沼は、津波とその後の火災で壊滅的な被害を受けたという。
気仙沼湾と西側を流れる大川に挟まれた地にあった15の事業所全部が流されたカネダイ。
もう気仙沼は終わったな、事業も畳まないといけないなと個人的には思ったと専務の佐藤氏。
しかし、3/14に幹部が集まり今後の話し合いをし、社員5名を東京の取引先に出向させ
3/21には内陸部に小さな事務所を借りて、そこを集合場所にしてがれきの片づけをしたり
社員に給料を払うために、自社の天井裏から電線を取って中の銅線を売ったりしたという。
そのうちパソコンをかき集めて少しづつ仕事もできるようになり、年末には
新しく、オリジナルブランドの「かに物語」を始められるようになったそうだ。
気仙沼は21年連続カツオの水揚げ日本一だったが、震災から3か月後の6月末には
みんなの頑張りで、実際カツオの水揚げを行うことが出来てしまったという。
震災後、日本一が途切れるんじゃないかと言われていたが、いまだ日本一をキープ中。
取材時はまだ被災建物や仮設住宅、更地、建設中の道路建物などがあったようだが
今は大きな立派な、水産会社や倉庫や多くの会社の建物が建つエリアとなっている。
気仙沼湾の方にてくてく歩いて行くと、「海の市」の建物がある。
その中に、カネダイさんが震災後立ち上げた「かに物語」の直営店があった。
優しい店員さんに色々お薦めを聴いて、自宅に送る準備をし、駅までの地図も戴いた。
さあ、JR大船渡線の気仙沼駅まで歩くぞ、30分強位の筈、間に合うぞと出発。
途中、変な近道をして居場所が不確かなので、道行くお姉さんに早めに聴く。
そんなこんなして、ようやく、時間ぎりぎりで気仙沼駅に到着したのだった。
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