今年の夏の甲子園は面白かった。一生懸命さに心が震えた。
しかし、いくら高校生といっても近頃の暑さは我々が高校時代に
神宮球場の応援席で大声あげていた頃よりも間違いなく厳しい。
主催者サイドは選手の健康面にずいぶん注意をされたのだと思う。
ただ、花巻東高校の千葉選手に対して「カット打ちをバントと見なす」
と大会本部が注意をしたそうだが、どうしても釈然としない。もちろん
千葉選手が小柄だから、弱そうだから、素直そうだからという理由
ではない。
自分が活躍出来る場を見つけ、技を磨き、精進して部内の競争に
勝ち、レギュラーの座を手にしたのだから、この「カット打法」戦法
を恥じることは無いし、ルールに適合しない注意に対して、学校と
野球指導者は声を挙げなければならないと思う。
悔し涙を流したならなおさら大きな声で正当性を訴えなければ、
高野連が好きな「高校野球は教育の一環」にならない。