昨日(4月29日)午前4時40分頃に関越自動車道で起こった高速バスの悲惨な事故は
運転手一人での運行を許可した、安全軽視の人災で有って、決して不可抗力の事故では
ありません。
しかし、規制が強くなれば中小零細の旅行業者は大手との競争に立ち向かう事が出来
ない、という論調が出て来るかもしれません。ただ、誰が考えても安全を無視した人件費
の削減による低価格戦略はたとえ中小零細でも認められませんし、公的資金による中小
零細事業者育成ならば人件費助成や減税等の方策も有ると思います。
行き過ぎた規制緩和がデフレに振れるという論調は短絡的過ぎます。
もちろん規制には時間的に不必要になるものも有りますから不断の見直しや緩和対策が
必要です。ただ、安全性や事業所の健全性を無視する事ではありません。
安全性を重要視するという観点でいえば正反対のように見える牛レバーの生食やユッケ、
牛肉たたきの対応についても、監督官庁と現場との距離が短かければ、その対応に大きな
違いが出ていたと思います。