1996年12月1日から東京都は事業系ゴミ有料化という施策を始めました。
東京湾に、もうこれ以上ゴミの最終処分場が出来ないという、言わば非常
事態宣言のような施策です。
この時に合わせて、早稲田のまちの商店会では全国に先駆けて「環境」を
切り口にした商店会の活性化活動に踏み出しました。8月26日に開催した
「エコサマーフェスティバル・イン・早稲田」、その時のテーマは「環境と共生、
いま早稲田から」という格調高いものでした。
イベント名は「早稲田地球感謝祭」と変わりましたがゴミ減量リサイクルを
基調とした催しは、今年も9月17日に開催されます。私が第1回目の実行
委員長を務めましたが、17年も続き一日の来場者数が3万人を超える
早稲田のまちの名物イベントに成長出来たのも、この活動に関わっていた
だいた大勢の皆さんのお陰です。心より感謝申し上げます。
特に当初から深く関わっていただき、御指導していただいたのが、早稲田
大学政治経済学部教授、寄本勝美先生です。政治経済学部長、早稲田大学
副総長、日本廃棄物学界会長を歴任された我々商店会のメンバー達とは
「縁遠い」と思われる大先生なのですが、常に「現場が大事なのだ」と言われ、
口先ばかりの環境活動家の我々を、諦めずに優しく導いてくれました。
惜しくも昨年3月28日に御逝去され、昨日(9月8日)は一緒に活動を続けて
こられた皆さんが発起人になっての「偲ぶ会」が国分寺で開催されました。
私も出席させていただきましたが、先生との思い出を沢山お持ちの皆さんが
集まられた、先生らしい、大変温かな素晴らしい会でした。