北京五輪が開幕し、「ママでも金」のはずの谷選手が敗れた柔道は、内柴選手が小気味良い動きで勝利して何とか溜飲を下げたが、前半のハイライトは北島の100m平泳ぎでの完勝だろう。勝つことを期待され、その重圧を見事に撥ね退けて、58秒台の世界新での勝利は、素晴らしいの一語につきる。25歳は競泳選手としては既に若くはないが、TVの画面をとおして見る北島の体は、その厚みのある上半身の筋肉が、瞬発力と持久力を兼ね備えているようであり、若さと成熟を同時に感じさせるが、その力が後半の50mで見事に炸裂した。
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