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それが、ここ20年くらいの間に、世界の自動車メーカーのテスト基地となり、いまやこのアップダウンとブラインドコーナーの続くコースが世界で最も過酷なテストコースと考えられ、各メーカーのクルマを鍛え上げる場所となっています。
ニュルのレースといえば、やはりポルシェ、BMWを筆頭に最近はアウディもワークスカーを持ち込みトップを狙ってきましたが、今年はメルセデスがファクトリーチューンのSLSを多数参戦させ、計250台近いクルマがエントリーするなど、ドイツメーカーのパフォーマンスカー代理戦争の様を呈しており、ルマンを凌ぐほどの盛況ぶりです。 今年も初日は雨のち曇り、気温も15度前後という天候にもかかわらず、25万人もの観衆が詰め掛けました。
ドイツ勢では、他にVWのゴルフのレーシングカー3台とシロッコCNG2台。 日本勢は、トヨタがLFA2台をもって今年も参戦。 あとは今や顔馴染みのスバルインプレッサ、プライベートながら日産370Z, GT-Rなども参戦し、多様なクルマが競演するエキサイティングな展開となりました。圧巻はなんといっても、メインスタンド前に並んだレースカーを観客がコースに降り立って目近に見れること。 この時間がなんと、レーススタート直前まで1時間以上もあるのです。
レースは、予選でポールポジションのハンコックフェラーリ458、2~3秒差でつけていたSLS, 常勝マンタイポルシェ911、昨年の勝者BMW M3、アウディR8LMPなどが凌ぎを削りました。 VWゴルフも2.5Lターボエンジンから450psを搾り出し、上位に食い込む速さを見せつけました (残念ながら、最後の一台も日曜の昼までにリタイアとなりました。) レースは、911、M3がトップを争い、SLS、R8が追う展開でしたが、常に安定した走りを見せノートラブルで走りきった#18のポルシェ911が、M3とSLSの追撃をかわして優勝。 昨年勝者の#1のBMW M3は2位。 最後にトラブルでピットインしたSLSにかわり、R8が3位に入りました。
観客がコースのあらゆる所にキャンピングカーや、テントを張って楽しむ様子は、この国のクルマ好き度が半端じゃないことを証明しています。 では、1コーナー侵入付近で撮影したスタート直後の映像や、有名なジャンピングスポットなどの様子を素人動画でご覧ください。