週末のTV番組で新閣僚達の面持ち、発言を聞いていると、ついに仕事をする舞台に上がったという緊張と意気込みが伝わってきて頼もしい。今年度補正予算の一部凍結による財源捻出、120年以上続いていたという事務次官会議の廃止と政治主導の確立、50年経っても完成していない八つ場ダムの中止、核持込密約に関する調査命令など、早くも色んな動きが出ている。
NHKの日曜討論には、当内閣のNO.2といえる国家戦略局担当兼副総理兼経済行政担当大臣(肩書きの長いこと!)の管直人、財務大臣 藤井裕久、郵政金融担当大臣 亀井静香、総務大臣原口一博、少子化対策消費者庁大臣の福島瑞穂が出ていた。 メディアでは早くも、亀井氏の表明した中小企業への3年間の返済猶予に藤井財務大臣が疑問を呈したとか、民営化された郵政公社の今後のあり方について、原口総務大臣と亀井大臣の間の主導権争いがあるなど、軋轢のようなものが報道されてはいたので、偶然かは知らぬがこのキャストは興味深かった。しかし、地方分権、郵政公社、子供手当て、公共事業見直し、景気対策など色んな問題についての各大臣のコメントを聞いていると、3党連立もあって確かに一部意見の相違があり、発足したばかりでまだ閣僚間の意思疎通が完全でないことが分かるが、逆にこうしたTV討論の場を通しても、お互いの立場を尊重しあって、仕事を進めようという意欲が伝わってくる。 民主党も第一野党として政権交代を掲げて何年も党内で色んな問題を議論してきたことが、長老の藤井大臣や若手(といっても既に50歳だが)原口大臣の言葉の端々から伝わってきて、政権を担当するに相応しい知識と議論の集積があると、感じさせるものがある。
別の番組に出ていた前原国交大臣は、この連休中に早速八つ場ダムの視察に行き、住民とも話合いをするといっているし、副大臣には論客の辻本清美と馬渕議員が入っているから、公共事業や道路問題にも抜本的な改革が期待される。通産大臣にトヨタ労組出身の直嶋氏が入ったのは意外の感もあるが、政調会長としての経験もあり、経済には通じているのだろう。
民主党代表を鳩山氏と争い、民主の新しい力の象徴として最近特に人気の上がった岡田克也は、早々と外務大臣のポストが内定したが、これは一部には、中枢から岡田をはずす小沢の意図だという説もある。 確かに岡田氏とそれを支持した野田グループは、今回冷や飯を食わされた感じではある。 岡田氏側は元々幹事長を留任して、ポスト鳩山を伺うというのが政治的には1番手堅い道だったはずだが、その目は幹事長に小沢一郎の決定によっていち早く摘まれた。 岡田氏は、官僚主導の政治の改革というのが1番の御旗だったから、財務や行革、国家戦略局というのが適していたと思うが、財務大臣は藤井裕久という財務省経験の重鎮がいるから、閣僚の格を考えると外務くらいしかなかったのかもしれない。 岡田氏はどうしても原理主義者というイメージがあり、TVなどを見ていてもあまりスマートな切り替えしが出来るタイプではない。 洒脱なところがもう少しないと外務大臣はちと厳しいという気がするが、ここで少し国際感覚と肩の力を抜くことを覚えていただきたい、という気もする。
亀井のお父さんは、その自己顕示欲の強さと歯に衣着せぬ物言いが、当内閣の爆弾になりかねないという危惧もあるが、元来、実直で長期的な思考が出来る頭のいい人だという印象である。 内閣が実力者大臣間の牽制で硬直しないように、渇を入れたり、違った視点で活気を与える役割を意外と担えるかもしれない。福島氏の担当は、本人の1番興味のあるやりたい部門だろうから、これも女性閣僚として一定の存在感を見せるのではないだろうか。
こうしてみてみると、小沢の傀儡だとか色々言われたりはしているが、党と国会対策と来年の参院選は、豪腕の小沢ががっちりと押さえ、内閣は仕事師で固めるという鳩山政権は意外と強いかもしれない。首相本人にも鳩ポッポといわれるひ弱さはあまり感じられない。やはり長年、外様で養った反骨精神と粘りがこの人を変えてきたのかもしれない。
それにしても、TVの政治番組を見ても、つい先日までの自公政権のときとは、随分様変わりの印象だ。それまでの与党は野党の追求に、誤魔化しと形式的な答弁、揚げ足取りに終始しており、討論も不毛だった。今や政権が何をするかに最大の関心が集まっていることが、まず大きな違いだ。これから総裁選を行う自民党は、今回の出馬候補者を見ても、新政権に対抗する軸を打ち出すのはしばらく時間がかかるだろう。
75%近い支持率をもって船出した新政権。 日本国民が戦後初めて「変わる」ことを意図して選択した政権だ。旧来の慣習や既得権益を御破産にして、本当に良い国を作る使命感に燃えてここまで野党で力を蓄えてきた人達のパワーが炸裂することを期待している。
NHKの日曜討論には、当内閣のNO.2といえる国家戦略局担当兼副総理兼経済行政担当大臣(肩書きの長いこと!)の管直人、財務大臣 藤井裕久、郵政金融担当大臣 亀井静香、総務大臣原口一博、少子化対策消費者庁大臣の福島瑞穂が出ていた。 メディアでは早くも、亀井氏の表明した中小企業への3年間の返済猶予に藤井財務大臣が疑問を呈したとか、民営化された郵政公社の今後のあり方について、原口総務大臣と亀井大臣の間の主導権争いがあるなど、軋轢のようなものが報道されてはいたので、偶然かは知らぬがこのキャストは興味深かった。しかし、地方分権、郵政公社、子供手当て、公共事業見直し、景気対策など色んな問題についての各大臣のコメントを聞いていると、3党連立もあって確かに一部意見の相違があり、発足したばかりでまだ閣僚間の意思疎通が完全でないことが分かるが、逆にこうしたTV討論の場を通しても、お互いの立場を尊重しあって、仕事を進めようという意欲が伝わってくる。 民主党も第一野党として政権交代を掲げて何年も党内で色んな問題を議論してきたことが、長老の藤井大臣や若手(といっても既に50歳だが)原口大臣の言葉の端々から伝わってきて、政権を担当するに相応しい知識と議論の集積があると、感じさせるものがある。
別の番組に出ていた前原国交大臣は、この連休中に早速八つ場ダムの視察に行き、住民とも話合いをするといっているし、副大臣には論客の辻本清美と馬渕議員が入っているから、公共事業や道路問題にも抜本的な改革が期待される。通産大臣にトヨタ労組出身の直嶋氏が入ったのは意外の感もあるが、政調会長としての経験もあり、経済には通じているのだろう。
民主党代表を鳩山氏と争い、民主の新しい力の象徴として最近特に人気の上がった岡田克也は、早々と外務大臣のポストが内定したが、これは一部には、中枢から岡田をはずす小沢の意図だという説もある。 確かに岡田氏とそれを支持した野田グループは、今回冷や飯を食わされた感じではある。 岡田氏側は元々幹事長を留任して、ポスト鳩山を伺うというのが政治的には1番手堅い道だったはずだが、その目は幹事長に小沢一郎の決定によっていち早く摘まれた。 岡田氏は、官僚主導の政治の改革というのが1番の御旗だったから、財務や行革、国家戦略局というのが適していたと思うが、財務大臣は藤井裕久という財務省経験の重鎮がいるから、閣僚の格を考えると外務くらいしかなかったのかもしれない。 岡田氏はどうしても原理主義者というイメージがあり、TVなどを見ていてもあまりスマートな切り替えしが出来るタイプではない。 洒脱なところがもう少しないと外務大臣はちと厳しいという気がするが、ここで少し国際感覚と肩の力を抜くことを覚えていただきたい、という気もする。
亀井のお父さんは、その自己顕示欲の強さと歯に衣着せぬ物言いが、当内閣の爆弾になりかねないという危惧もあるが、元来、実直で長期的な思考が出来る頭のいい人だという印象である。 内閣が実力者大臣間の牽制で硬直しないように、渇を入れたり、違った視点で活気を与える役割を意外と担えるかもしれない。福島氏の担当は、本人の1番興味のあるやりたい部門だろうから、これも女性閣僚として一定の存在感を見せるのではないだろうか。
こうしてみてみると、小沢の傀儡だとか色々言われたりはしているが、党と国会対策と来年の参院選は、豪腕の小沢ががっちりと押さえ、内閣は仕事師で固めるという鳩山政権は意外と強いかもしれない。首相本人にも鳩ポッポといわれるひ弱さはあまり感じられない。やはり長年、外様で養った反骨精神と粘りがこの人を変えてきたのかもしれない。
それにしても、TVの政治番組を見ても、つい先日までの自公政権のときとは、随分様変わりの印象だ。それまでの与党は野党の追求に、誤魔化しと形式的な答弁、揚げ足取りに終始しており、討論も不毛だった。今や政権が何をするかに最大の関心が集まっていることが、まず大きな違いだ。これから総裁選を行う自民党は、今回の出馬候補者を見ても、新政権に対抗する軸を打ち出すのはしばらく時間がかかるだろう。
75%近い支持率をもって船出した新政権。 日本国民が戦後初めて「変わる」ことを意図して選択した政権だ。旧来の慣習や既得権益を御破産にして、本当に良い国を作る使命感に燃えてここまで野党で力を蓄えてきた人達のパワーが炸裂することを期待している。
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