ゼウス、ヘラ、アポロン、アルテミス、アフロディティ、アテネ、神々の名前を連ねていってもキリがないが、これほど後世の芸術を触発した神話はない。 ローマ人がギリシアの芸術や教育を振興したのは言うの及ばず、暗黒の中世の10世紀を経て、ルネサンスはギリシア時代の彫刻や絵画、人間的な神々と人の世界の時代への回帰であった。
ホメロスの「イリアス」を翻訳でさえ全部読むのを億劫な自分には、阿刀田高の、親切なエッセイ風の紹介文がある。 ギリシャ神話関係の著作の多い人だが、「ホメロスを楽しむために」(新潮文庫)は、イリアスの粗筋を理解するに便利だし、「ギリシャ神話」(集英社文庫)では、ギリシャ神話の場面を描いた後世の絵画や彫刻の図版を載せているから、一層読みやすく覚えやすい。 日本にも「古事記」があるが、登場人物の多様性とか、後世に与えた影響から考えるとギリシャ神話はゼウスが懸想したエウロペ(ヨーロッパ)の語源にもなっているように、そこから西欧が誕生したと言っていいものだろう。 あとちくま文庫に入っている劇作家串田孫一の「ギリシア神話」は、よりオリジナルの物語の語り口を残しながら紹介しているので、こちらの方が味わいがある。幼い頃から親しんできたようで、もう40年以上前に書かれたものだが、繰り返して読んでも飽きないのはこちらの本だろう。
そういえば、学生時代に買った「ギリシャ悲劇」(人文書院)2巻がどこかにあったと引っ張りだしてみると、アイスキュロスの「アガメムノン」だのソフォクレスの「エレクトラ」やエウリピデスの「トロイアの女」など、昔読んだことを思い出した。 来月、仕事でギリシャに行く予定だが、アテネだけでなく、コリントスやデルファイ、有名な円形劇場のあるエピダウロスなんかに足を伸ばせれば楽しいだろうに、と思う。
全能の神「ゼウス」は、父のクロノスを殺して世界の覇権を握ったし、気に入った娘がいれば、白鳥や黄金の雨に変身して交わってしまうだの、いい加減というか、奔放というか、ギリシャの神々と人間の織り成す世界は自由で飽きないものがある。
今回どうしてギリシャ神話など読み始めたかというと、今度の新しいクルマが、暁の女神「EOS」なる名を奉じているからだが、この女神さんはあんまり有名ではないらしく登場回数はごく少ない。 同じくクルマについているPhaeton(フェートン)というのも、実はギリシャ神話から採られているようで、こちらは、太陽神ヘリオスの火の馬車を乗り回してあえなく墜落死したようであるが。
ホメロスの「イリアス」を翻訳でさえ全部読むのを億劫な自分には、阿刀田高の、親切なエッセイ風の紹介文がある。 ギリシャ神話関係の著作の多い人だが、「ホメロスを楽しむために」(新潮文庫)は、イリアスの粗筋を理解するに便利だし、「ギリシャ神話」(集英社文庫)では、ギリシャ神話の場面を描いた後世の絵画や彫刻の図版を載せているから、一層読みやすく覚えやすい。 日本にも「古事記」があるが、登場人物の多様性とか、後世に与えた影響から考えるとギリシャ神話はゼウスが懸想したエウロペ(ヨーロッパ)の語源にもなっているように、そこから西欧が誕生したと言っていいものだろう。 あとちくま文庫に入っている劇作家串田孫一の「ギリシア神話」は、よりオリジナルの物語の語り口を残しながら紹介しているので、こちらの方が味わいがある。幼い頃から親しんできたようで、もう40年以上前に書かれたものだが、繰り返して読んでも飽きないのはこちらの本だろう。
そういえば、学生時代に買った「ギリシャ悲劇」(人文書院)2巻がどこかにあったと引っ張りだしてみると、アイスキュロスの「アガメムノン」だのソフォクレスの「エレクトラ」やエウリピデスの「トロイアの女」など、昔読んだことを思い出した。 来月、仕事でギリシャに行く予定だが、アテネだけでなく、コリントスやデルファイ、有名な円形劇場のあるエピダウロスなんかに足を伸ばせれば楽しいだろうに、と思う。
全能の神「ゼウス」は、父のクロノスを殺して世界の覇権を握ったし、気に入った娘がいれば、白鳥や黄金の雨に変身して交わってしまうだの、いい加減というか、奔放というか、ギリシャの神々と人間の織り成す世界は自由で飽きないものがある。
今回どうしてギリシャ神話など読み始めたかというと、今度の新しいクルマが、暁の女神「EOS」なる名を奉じているからだが、この女神さんはあんまり有名ではないらしく登場回数はごく少ない。 同じくクルマについているPhaeton(フェートン)というのも、実はギリシャ神話から採られているようで、こちらは、太陽神ヘリオスの火の馬車を乗り回してあえなく墜落死したようであるが。
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