朝5時新百合発。中央高速を進みながら、長野も晴れるとの予報を頼りに富士の外輪山ではなくて、八ヶ岳方面に蓼科山を目指すことにした。 諏訪南インターで降り、蓼科を通って標高1750mの蓼科山登山口(女神茶屋)にクルマを置き、粛々と登り始める。 時刻は既に8時近い。ここに来るには出発がやや遅かった。頂上(2530m)までの標高差は800m足らずだが、かなり急な斜面を直登する感じになる。 雪がかなり深く、時々膝から股あたりまで緩んだ雪を踏み抜くことになる。 頂上が近づくにつれ、雪は風に晒されて氷になっており滑りやすい。霧は益々濃く、あたりに遮るもののない諏訪富士の山頂近くは強風に晒される。 濡れそぼった軍手の中の手の感覚が急速になくなり、B氏から防水の手袋を片方借りる。 凍傷の危険を侮ってはいけない。 溶岩の岩塊だらけ(であるはず)の頂上は視界が極めて悪く三角点を見つけるのも困難なほどだ。 鳥居を拝んで早々に蓼科山頂の小屋に逃げ込む。 風の吹き溜まりにあるせいか、まだ1m近い積雪に半分埋もれた小屋の主が、一人炬燵でパソコンに向かっていた。 冷え切った体を温めるべく、600円のぜんざいを注文する。 インスタントでなく焼きたての切り餅も入って美味であった。 11時過ぎまで、小一時間世間話をしたあと、今日は晴れる見込みはないという主人の言葉に北八ヶ岳方面への縦走はあきらめ、将軍平から龍源橋に下山を開始する。晴れなら北アルプスや八ヶ岳など360度の素晴らしい眺望なのだが、とやや悔しそうなB氏。 東北斜面側に雪はさらに深くなかば滑るように斜面を下る。 この天気でも将軍平から登って来る若いパーティなど2組に出会う。 将軍平からは、ツガの潅木の中の分かりにくい道をひたすら下山する。 下るにつれ、霧は小雨となって肩やザックを濡らしていく。 だが深閑とした雨の山道を足場に注意しながら黙々と歩くのも悪くはないと思った。 雪解け水が雪の下で小川を成し、その上の緩んだ雪を踏み抜いて向こう脛をしたたか打つこと数度、黒あざになった。 途中、浮いた水が完全に氷っている道も何とか慎重に下りおり、龍源橋まで降りる。 舗装された道を朝の登山口の駐車地点までしばらく登り返し、2時過ぎには駐車地点に到着。 冷え切った体を、諏訪南インター近くの町営の温泉(河原の湯)でいやす。 湯がちょうどいい温度で大変気持ちよかった。
B氏は、今月末、箱根外輪山のトレイルレース(約50キロ)に出るそうで、連休中に丹沢でトレーニングに励むそうだ。 それから夏には、富士吉田から富士山頂まで3時間半?で駆け上がる恐るべきレースにも昨年の雪辱を掛けて出るという。何しろ五合目まで2時間で走って登らないと足きりになるというから驚く。週に3-4日は走るというB氏のような境地と体力は臨むべくもないが、せめて週2日くらいはトレーニングできればと思う。
今回初めて履いた登山靴(キャラバングランドキング)は、固めの作りで下りの加重を足首で受け止めるため、以前のように親指のつめを傷めることもなかった。 濡れたあとのウエアの片付けが面倒ではあったが、それなりに充実した山歩きとなった。
B氏は、今月末、箱根外輪山のトレイルレース(約50キロ)に出るそうで、連休中に丹沢でトレーニングに励むそうだ。 それから夏には、富士吉田から富士山頂まで3時間半?で駆け上がる恐るべきレースにも昨年の雪辱を掛けて出るという。何しろ五合目まで2時間で走って登らないと足きりになるというから驚く。週に3-4日は走るというB氏のような境地と体力は臨むべくもないが、せめて週2日くらいはトレーニングできればと思う。
今回初めて履いた登山靴(キャラバングランドキング)は、固めの作りで下りの加重を足首で受け止めるため、以前のように親指のつめを傷めることもなかった。 濡れたあとのウエアの片付けが面倒ではあったが、それなりに充実した山歩きとなった。