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抵抗感がありそうでこの作品だけは観たくないなと思っていた『メビウス』(キム・ギドク監督、2013年)を観た。
韓国のある一家。父、母、高校生の息子の3人家族。
朝から赤ワインを飲んでいる母親は、夫が浮気をしていると感づいている。
夫に電話が掛かってきた日、母親は夫の浮気現場を目撃する。
その夜、母親は刃を持って夫のベッドへ向かう。
夫のペニスを切り落とそうとして失敗した妻は、今度は息子の寝室に行きペニスを切り取ってしまう。
息子の悲鳴を聞きつけた夫は、それを取り戻そうとするが、妻はそのペニスを飲み込んでしまい・・・
出だしから、痛そうでドロドロした展開。
正しく、狂気の世界への第一歩。
息子を守れなかった悔悟の念からか、父親までも手術でペニスを切り取る。
そして、ペニスを失った息子は、同級生からいじめられ出す。
その後、強姦罪容疑で息子が逮捕された時、父親は息子の股間を見せて無罪を証明しようとする。
しかし息子は拒否し、その心情は持つ物を持っている者には計り知れない。
その父親が息子に、ペニスがなくてもマスターベーションのオーガズムを得る方法を教える。
そのやり方がすごい。
石で足の甲を、ゴシゴシと血が出ようがこする。
もっとすごい方法は、刃を肩に刺されて、それをグリグリ、グリグリ揺らしてもらうこと。
観ていて、性を扱っているのにエロティックさはゼロで、あまりにもグロテスク過ぎて目を背けたくなる。
男と女の性への執着。それに伴う傷みと快感。そして正気と狂気の狭間。
これらの表裏が一連となって、これが“メビウスの輪”の意味合いかと思ってもよくわからない。
この作品には、うめき声や悲鳴はあってもセリフがない。
登場人物は一切言葉を発しない。
以前に『うつせみ』(2004年)でもセリフがなくそれが成功していたが、ただ今回は無理に喋らないような窮屈さを感じる。
たぶんこの作品は、観るほとんどの人が共感しないだろうなと思う。
それでも、最後まで一気に見させてしまう力量は大したものだなと感心もする。
韓国のある一家。父、母、高校生の息子の3人家族。
朝から赤ワインを飲んでいる母親は、夫が浮気をしていると感づいている。
夫に電話が掛かってきた日、母親は夫の浮気現場を目撃する。
その夜、母親は刃を持って夫のベッドへ向かう。
夫のペニスを切り落とそうとして失敗した妻は、今度は息子の寝室に行きペニスを切り取ってしまう。
息子の悲鳴を聞きつけた夫は、それを取り戻そうとするが、妻はそのペニスを飲み込んでしまい・・・
出だしから、痛そうでドロドロした展開。
正しく、狂気の世界への第一歩。
息子を守れなかった悔悟の念からか、父親までも手術でペニスを切り取る。
そして、ペニスを失った息子は、同級生からいじめられ出す。
その後、強姦罪容疑で息子が逮捕された時、父親は息子の股間を見せて無罪を証明しようとする。
しかし息子は拒否し、その心情は持つ物を持っている者には計り知れない。
その父親が息子に、ペニスがなくてもマスターベーションのオーガズムを得る方法を教える。
そのやり方がすごい。
石で足の甲を、ゴシゴシと血が出ようがこする。
もっとすごい方法は、刃を肩に刺されて、それをグリグリ、グリグリ揺らしてもらうこと。
観ていて、性を扱っているのにエロティックさはゼロで、あまりにもグロテスク過ぎて目を背けたくなる。
男と女の性への執着。それに伴う傷みと快感。そして正気と狂気の狭間。
これらの表裏が一連となって、これが“メビウスの輪”の意味合いかと思ってもよくわからない。
この作品には、うめき声や悲鳴はあってもセリフがない。
登場人物は一切言葉を発しない。
以前に『うつせみ』(2004年)でもセリフがなくそれが成功していたが、ただ今回は無理に喋らないような窮屈さを感じる。
たぶんこの作品は、観るほとんどの人が共感しないだろうなと思う。
それでも、最後まで一気に見させてしまう力量は大したものだなと感心もする。
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