この暑さに、たまにはスカッとしたいと思い、サスペンスだというパッケージを見て『死角』(アド・ボル監督、2008年)を借りてきた。
舞台は、オランダ・アムステルダム。
毎夜、悪夢にうなされる妻を心配するクリスは、妻のアニャに精神科医の診察を勧める。
アニャは、医師クインセルの診断を受けるうちに、いつしかアブノーマルな性愛に耽るようになっていく。
一方、金融マンの夫クリスは、出版社勤めのクラウディアと偶然に親しくなる。
医師のクインセルは、ふとしたことから、クラウディアとアニャとが姉妹であることを知って・・・
観ていて非常に分かりづらい。
まず内容が、時系列的な展開ではないという提示が示されないから、あれれ、前の繋ぎはどうなっているの、となってしまう。
そればかりか、筋がご都合主義。
なんで、クラウディアが妹の夫クリスに近付いたのか。
アニャの死に方も変だけど、その後、夫のクリスはクラウディアとどうなるのか。
そもそも医師のクインセルは、警察にどうして、アニャの死を自殺と報告したのか。
そのほかもいっぱい、あれれとなる。
それに、ちっともサスペンスでなかったりするし。
要は、大した内容でないのに、勿体ぶって最後でオチをつけようとするから、途中は、奥歯に物が挟まっているような感じのイライラ感。
そして、説明不足というばかりでなく、作り手の独りよがりで成り立っていて、観客を無視したまんま。
というよりか、もっと悪く言うと、映画そのものが手に負えなくって、持て余しているという感じか。
それでもって、変にまじめくさって硬いんだから。
だから、わずか1時間15分ほどの作品が、長く長く感じられて、本当にうんざり。
それでも、ケチも含めて最後まで観てしまうのは、私のいい加減さから。
ただ、救いがあったことの一つは、映像作りが光っていたこと。
舞台は、オランダ・アムステルダム。
毎夜、悪夢にうなされる妻を心配するクリスは、妻のアニャに精神科医の診察を勧める。
アニャは、医師クインセルの診断を受けるうちに、いつしかアブノーマルな性愛に耽るようになっていく。
一方、金融マンの夫クリスは、出版社勤めのクラウディアと偶然に親しくなる。
医師のクインセルは、ふとしたことから、クラウディアとアニャとが姉妹であることを知って・・・
観ていて非常に分かりづらい。
まず内容が、時系列的な展開ではないという提示が示されないから、あれれ、前の繋ぎはどうなっているの、となってしまう。
そればかりか、筋がご都合主義。
なんで、クラウディアが妹の夫クリスに近付いたのか。
アニャの死に方も変だけど、その後、夫のクリスはクラウディアとどうなるのか。
そもそも医師のクインセルは、警察にどうして、アニャの死を自殺と報告したのか。
そのほかもいっぱい、あれれとなる。
それに、ちっともサスペンスでなかったりするし。
要は、大した内容でないのに、勿体ぶって最後でオチをつけようとするから、途中は、奥歯に物が挟まっているような感じのイライラ感。
そして、説明不足というばかりでなく、作り手の独りよがりで成り立っていて、観客を無視したまんま。
というよりか、もっと悪く言うと、映画そのものが手に負えなくって、持て余しているという感じか。
それでもって、変にまじめくさって硬いんだから。
だから、わずか1時間15分ほどの作品が、長く長く感じられて、本当にうんざり。
それでも、ケチも含めて最後まで観てしまうのは、私のいい加減さから。
ただ、救いがあったことの一つは、映像作りが光っていたこと。
毎回欠かさず訪問させていただいています。
最近の映画紹介は、なんだかとてもマイナーな映画の紹介になっているように思われます。私の知らない映画がほとんどです。
それでも、親切丁寧な作品紹介と、時によって辛口の「作品論」なぞ、楽しく読ませていただいています。
貴ブログの1960年代をチェックさせていただきましたが、残念なことに「シェルブールの雨傘」が入っていません。映画通のyasutuさんですから必ず見ていると思います。
この映画に関する記事があさひしんぶんにけいさいされていました(8月4日夕刊)。
私の描くグッドムービー シェルブールの雨傘
上記ネットで検索すると全文読むことができます。
大学一年のころ東京で見た映画ですが、「心の動きを色彩で表現」なんてことには全く気が咲きませんでした。
失礼しました。
「私の描くグッドムービー シェルブールの雨傘」の記事の紹介もありがとうございました。
早速、読みました。
「シェルブールの雨傘」、懐かしいですね。
傘や服の色がカラフルなのと、ガソリンスタンドが“ESSO”だったことを憶えています。
それと、この作品で「カトリーヌ・ドヌーヴ」を知りました。
ですので、姉の「フランソワーズ・ドルレアック」と共演した、次の作品「ロシュフォールの恋人たち」も封切り時に観ました。
当時を思い出すと、一番たくさん観たのがフランス映画だったように思います。
その頃の作品のことを書きたいと思っていますが、どうしても部分的な記憶になってしまい、なかなか難しいところがあります。
昔の作品で、まだまだ見落としているのがいっぱいありますが、
最近は、いろいろな国の社会を知りたいという気が先立って、どうもマイナー作品に目が行ってしまいます。
それでも、映画の初期の作品のことも書いてみたい欲求もあって、悩みます。
いろいろ書きましたが、コメント、本当にありがとうございました。