４日目
この日は５時に起床、外は残念ながら雨模様。しかしこういう日の方がヤンバルクイナも安心して近くまで出てきてくれるだろうと期待して出発です。
車で出発してすぐに近くからヤンバルクイナの声が聴こえてきました。かなり大きな声です。どうやら宿のすぐ側まで来ているようですが姿は見えません。期待に胸を膨らませ林道に入ります。
しばらくして、ちょっと開けた牧草地になにやら大きな黒いかたまりを発見しました。何かなぁと車を降りカメラを向けた瞬間、バッと飛び上がり林の方へ一目散に姿を消してしまいました。どうやらリュウキュウイノシシだったようです。初めて見ましたがかなり大きく感じました。こちらに向かってきたらどうしようかと思いましたが、予想外の生き物に会えてとてもラッキーでした。
さて、ヤンバルクイナ探しです。ゆっくりと慎重に車を走らせます。すると出てきました！藪から出てきたらと思ったら、すばしっこく道路ぎわを走り、またすぐ藪の中へと入っていきました。さらにその後も、雨降りのせいなのか、道路を横切ったり、少し入り組んだあぜ道に出てきてくれたりと、まさに大盤振る舞いです。しかし残念ながら写真に収めることはできませんでした。ま、しっかりと目に焼き付けることができたので、撮影は次回のお楽しみということで・・・・・・ でも残念!!
さて４日間すごした奥集落に別れを告げ、雨は降り続いていましたが、こういう日こそ安心して鳥が姿を見せてくれるはず、とプラス思考で一路、野鳥の宝庫“金武”に向かいます。東シナ海を望む国道を南に向かい、途中コンビニで昼食を買い、高速道路を乗り継いで１１時頃に到着しました。
雨は降り続いていましたが、水田には期待通りたくさんのシギがいました。一生懸命何かをついばんでいます。初日観察した時同様にタカブシギが多かったですが、雨のせいか初日よりも動きがみんな活発です。
＜タカブシギ＞
しばらくすると“コッコッコッ”という声が聴こえてきました。何だろうと思いスコープで探してみるとシロハラクイナでした。土手の土をほじくり返し、ミミズを探しているようです。
＜シロハラクイナ＞
そのほか観察できたシギ、チドリ類はムナグロ、イソシギ、ウズラシギ、ヒバリシギ、オジロトウネン、アオアシシギ、チュウシャクシギ、タシギ、オオジシギ、私的に初観察となったコシャクシギ、ハリオシギを観察できました。ツメナガセキレイも初日同様観察できました。バンやアマサギ、チュウサギなどもあいかわらずたくさんいました。
＜ヒバリシギ＞
＜バン＞
そろそろ飛行機の時間もあるので那覇に向かう準備をしようと思っている時に、いも畑の中に見慣れないカラーリングをした鳥を発見しました。スコープでよく観察してみると、なんとアカガシラサギでした!! 冬羽のアカガシラサギは見たことありましたが、夏羽の美しい色をしたものを見たのは初めてです。やはり野鳥の宝庫“金武”は最高です!!!
さて、今回の探鳥旅行で観察できた鳥は以下のとおりです。
ハシビロガモ、カラスバト（リュウキュウカラスバト）、キジバト（リュウキュウキジバト）、ササゴイ、アカガシラサギ、アマサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、クロサギ（黒色型）、クロツラヘラサギ、ヤンバルクイナ、シロハラクイナ、バン、ムナグロ、コチドリ、セイタカシギ、オオジシギ、ハリオシギ、タシギ、コシャクシギ、チュウシャクシギ、アオアシシギ、タカブシギ、イソシギ、オジロトウネン、ヒバリシギ、ウズラシギ、ミサゴ、サシバ、コノハズク（リュウキュウコノハズク）、アオバズク（リュウキュウアオバズク）、アカショウビン（リュウキュウアカショウビン）、カワセミ、コゲラ（リュウキュウコゲラ）、ノグチゲラ、サンコウチョウ（リュウキュウサンコウチョウ）、ハシブトガラス（リュウキュウハシブトガラス）、ヤマガラ、シジュウカラ（オキナワシジュウカラ）、ツバメ、シロガシラ、ヒヨドリ（リュウキュウヒヨドリ）、ウグイス、メジロ（リュウキュウメジロ）、オオヨシキリ、セッカ、アカヒゲ（ホントウアカヒゲ）、イソヒヨドリ、オオルリ、スズメ、ツメナガセキレイ、キセキレイ、ビンズイ、カワラヒワ、アオジ、ドバト、シマキンパラ以上２８科５９種
番外編 オリイオオコウモリ、リュウキュウイノシシ、マングース、アサギマダラ（チョウ）、ヤモリ、オキナワシリケンイモリ、ヤンバルヤマナメクジ（巨大！）、アカマタ（無毒のヘビ）、ヤギ
今回の探鳥旅行はまずまずの天気にも恵まれ、たくさんの野鳥＆野生の生き物に出会うことができ、とても充実した４日間でした。まだまだ沖縄本島には、他にも探鳥スポットがたくさんあるので、次回は違う時季に、別の場所で探鳥したいと思います。
沖縄は観光も楽しいですが、こういった自然観察もとっても魅力的です。みなさんも機会がありましたらぜひ沖縄へ!! 新たな魅力にはまること間違い無しです!!!
