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~宮古島探鳥旅行記~②

2014-01-17 15:55:00 | 旅行記

 2日目   

 朝、5時45分起床。外はまだ真っ暗です。南西諸島の宮古島は日本の西の端にあるので日の出も当然遅くなります。

 さて、今日の予定はまず宮古島の中部にある大野山林に行きます。ここは島の中で最大の樹林地で多くの野生生物が生息している場所です。宿からは車で5分ほどのところにあるのであっという間に到着、早速探鳥開始です。

 大野山林内は遊歩道がきちんと整備されているところなのでとても歩きやすく、また、宮古島には猛毒を持ったハブがいないと言われていますので、安心して探鳥することができます。車を駐車場に止め歩くこと数分、早速のお出迎えはリュウキュウキジバト。とてもたくさんいます。そして、よく耳を澄ますと「ウゥ~ウ ウゥ~ウ」と聴こえてきます。姿は見えませんがヨナグニカラスバトの声です。また、その後も「ポォ~ ポォ~」と鳴くキンバトや、「ポォ~アオ ポァ~オ」と尺八のような音で鳴くズアカアオバトの声がたくさん聴こえてきます。なんとか姿を見たかったのですが結局声だけでした・・・。

Dscn7593 ~大野山林~

 15分ほど歩いた後、野鳥のための人工の水場がありました。そこで休憩がてらしばらく待っていて、ふと横にある樹木を見てみると、なんとそこに今回の目標の一つであったリュウキュウコノハズクが止まっていました。眠そうに、でもよく見るとなんだか迷惑そうにこちらを見ていました。もう朝日がまぶしい時間になっていたのでカメラを向けても逃げようともせず、ずっと眠そうなままでしたが、間近でじっくりと見ることができてうれしかったです。

Skr_8595 ~リュウキュウコノハズク~

 その後、この大野山林ではイカル、メボソムシクイ、メジロ、シロハラクイナ、ズグロミゾゴイ、イソヒヨドリなどを観察することができました。

Skr_7162 ~イカル~

 宿に戻ってちょっと遅めの朝食を取り、今度は伊良部島、下地島に向かいます。この2つの島と宮古島はまだ橋でつながっていないので(※現在工事中です)平良港からフェリーに乗って行きます。20分ほどで伊良部島へ到着、車で移動しながら探鳥します。

 フェリー降り場ではイソヒヨドリが出迎えてくれました。その後、クロサギ(白色型)やセッカなど見かけながら、途中、フナウサギバナタという断崖にある展望台に寄りました。ここには今にも断崖から飛び立とうとしているようなサシバのモニュメントがあります。ここから見る景色は最高で今回は見られませんでしたが、運がよければここの断崖の上から泳いでいるウミガメの姿も見ることができます。

Skr_7330 ~セッカ~

Dscn7169 ~迫力満点です!!~

Dscn7165 ~まさに絶景!!~

 さて、探鳥に戻りましょう。しばらく走っていると道路際に人工池があったので、少しのぞいてみると、カイツブリ、ヒドリガモ、カルガモ、バンがいました。こちらに来て初めて見たので、普段、野鳥園などでよく見かけるこれらの野鳥もなんだかとても珍しく思えてしまいました。

 伊良部島もサシバ、チョウゲンボウ、イソヒヨドリは宮古島同様、多くいるようです。車で走っているととてもよく見かけます。また、宮古島よりもハシブトガラスが多かったように感じます。こちらのハシブトガラスはリュウキュウハシブトガラスといって本州にいるハシブトガラスよりも少し小さいようです。公園で草刈をしているそばで一生懸命地面をついばんでいました。

 次に下地島へ向かいます。伊良部島の隣にある下地島はほとんど離れていないので短い橋でつながっています。どこからが伊良部島でどこからが下地島かわからないぐらいです。 ちょうど島と島との境目にある入り江の場所がマングローブの生息場所になっていて、ダイサギ、コサギ、キアシシギ、アオアシシギ、そしてクロツラヘラサギを1羽、また、その近くの海岸に出ると、ちょうど潮が引いている時間だったので、広大な干潟が広がっており、そこにアオサギ、クロサギ(白色型)、ムナグロ、シロチドリ、メダイチドリ、そして電線止まっているリュウキュウツバメを観察することができました。

Skr_7361 ~クロツラヘラサギ~

Dscn7244 ~クロサギ(白色型)~

 さて、下地島は野鳥を観察する場所というより、あるマニアの方々の聖地となっている場所です。さあ、それは何でしょう?

 ご存知の方も多いと思いますが、航空機マニアの方々の聖地なんです。下地島には3,000mの滑走路を持つ下地島空港があり、民間パイロットの訓練専用空港になっています。間近で見る航空機のタッチ&ゴー(飛行機が着陸した後すぐに離陸する)は迫力満点で、この日も美しい海と青い空をバックに航空機の写真を撮ってらっしゃる方々がたくさんいました。

Skr_7640  Dscn7255

 話がそれてしまいました。そろそろ宮古島に戻るため港に向かいます。フェリーに乗り込みデッキに出て、堤防を見るとサギたちがたくさんいます。ダイサギ、コサギ、クロサギ白色型、そしてクロサギの黒色型もいました。サギたちに見送られながら宮古島に戻ります。

 途中、海鳥がいないかなと双眼鏡で探していると、遠くに2羽飛んでいるのを発見!!! 識別できないほどの距離だったのでとりあえず望遠カメラでパチリ。なんだろうと画像を拡大してみるとそこに写っていたものは・・・、マガモでした・・・。オスが2羽仲良く飛んでいる姿が写っていました。珍しい海鳥を期待していたのですが・・・。ま、こちらにきて初めて見るマガモなんで良しとしましょうと自分に言い聞かせ次に向かいます。  

 平良港に着いたとき、時間は午後3時30分、まだ陽も高かったので、宮古島の北の端にある池間島に向かうことにしました。池間島も来間島同様に橋でつながっており、車で行くことができる島です。道中で見かける野鳥はここでもイソヒヨドリ、サシバ、チョウゲンボウです。  

 さて、島に到着です。ここには池間湿原といって県内最大の湿原があります。環境省選定の「日本の重要湿地500」にも選ばれているところで、宮古島で野鳥観察する時には外せない場所のひとつです。宮古島に初めて来た時、ここでサンカノゴイやレンカクを観察できとても感激をしました。さあ、今回はどういった野鳥を観察することができるでしょうか。  

Dscn7280 ~池間湿原~

 ここには野鳥を観察することができる展望台があるので、とても便利なところです。展望台に到着し双眼鏡で辺りを見渡してみます。まず手前の湿地にいたのはオオバン、カイツブリ、チュウサギがいました。さらに奥の湿地にはアマサギの群れ、カルガモ、ヒドリガモ、マガモ(たぶん船の上で見たマガモのような気がする・・・)、バンなどがいます。

Skr_7938 ~ヒドリガモ~

 しばらく観察していると上空をカワウが3羽飛んでいました。そういえば宮古島にきて一度も見ていなかったなぁと思い、野鳥園ではいつでも見られるカワウがとても貴重な野鳥に感じました。宮古島では冬鳥として飛来してくるそうです。

 だいぶ陽が傾いてきた頃、突然「グワワワワ~」と怪獣のような声が湿原内に響き渡り、この声は正しくムラサキサギだと思い双眼鏡で見てみると、湿原のすぐ上を低空で滑空していました。葦の中に入るともう完全な保護色で見つけるのが大変です。

Dscn7538 ~ムラサキサギ~

 かなり暗くなってきたので今日の探鳥はこれにて終了。宿に戻り明日に備えるとしましょう。

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