近畿厚生局と京都府による、平成30年度診療報酬改定時の保健医療機関開設者に対する集団指導が、岡崎の京都市勧業館・みやこめっせで開催された。健康保健法第73条、船員保険法第59条、国民健康保険法第41条および高齢者の医療の確保に関する法律第66条の規定による「指導」である。「集団指導」とはものものしいが、要は京都府内の全ての開設者に対する説明会である。3月22日、平年より6日も早い開花宣言を迎えた京都は小雨がぱらつく曇天であった。鴨川沿いの行路を急げば、ソメイヨシノに混在して植栽されている枝垂桜が既に満開であった。診療報酬改定は2年ごとに行われ、本年は医療介護の同時改定となった。改定年は3月31日まで旧制度下で、翌日の4月1日からは改定後の制度に切り替えての保険診療体制となる。今や西洋・漢方医学的診療のどちらにおいても、電子カルテ、データファイリング、レセプトオンライン請求をはじめ、年年歳歳進歩し続ける情報通信技術、ICT(Information and Communication Technology)との関りが必須である。このたびの改定に対しては、平素から事あるごとに大変お世話になっている、(株)クロスポイント、泉代表が院内PCの整備をして下さる予定である。
年初めに流行を来した季節性インフルエンザ、一般感冒、そして続発性細菌感染症もようやく山を越えた。例年、スギ、ヒノキ花粉症の季節に突入する頃は種々のめまい疾患の患者さんも増加する。4月の新学期になれば近隣の学校検診シーズンを迎え、5,6月は各学会の学術総会が目白押しとなる。今年の日本耳鼻咽喉科学会(日耳鼻)は横浜で、日本東洋医学会(日東医)は地元関西の大阪で開催される。枯れ木も山の賑わいの身を運んで、本年も日東医で口演発表予定である。さらに遅ればせながら昨年度の発表内容をまとめた論文がついに仕上がり、いよいよ週明けにオンライン投稿予定である。是非とも採択して頂ける様に気合を込めて送信しよう。それにしても時代は変わった。投稿に際して、何部も投稿論文を揃える、自ら写真を焼いてレイアウトに苦心して台紙に張り付ける、はたまた添付して送るCDにデータを書き込む等々、これらのレトロな作業に苦労した昔がアナログ人間には少しばかり懐かしい。この様な次第で、しばらく医学以外の書籍も積読に封印である。日々の診療を含む本業の医業にひたすら集中して、目前の怒涛の季節を乗り切るべし。