花に思う 2021-12-09 | 日記・エッセイ 素人も素人なりに時分の花がある筈だが、来た道を振り返ればついぞ花開いていたという記憶がない。それとも何処かで気が付かぬまま、ちっぽけな花のひとつくらいは咲いていたのだろうか。 ところで上手下手に関係なく、生け花作品には人柄が出る。いや人柄などという生半可なものではない。本人も意識しない稟賦や基調がもろに現れる。生けた花をお見せするということは裸形の自分を曝け出すことに他ならない。