カタクリの群生地に来たら、花だけを見るのではなく
是非、カタクリの間隔を見てほしい。
カタクリは蟻が種を運ぶのは知られていますが、
群生地を見ていて、不思議なのは株の間隔です。
付かず離れず、近過ぎず、離れ過ぎず、
絶妙の間隔が保たれているような気がします。
群生地を整備するとき、一面の花で埋め尽くし
赤紫の花のじゅうたんのようにと考え、
種を取って、蒔いて密度を上げようと思った時期がありました。
それは人間の勝手な都合で、カタクリにとっては
ありがた迷惑な話、何百年もの間今の間隔、状態で守られてきたはず。
人間の都合で環境を変えるのはカタクリにとっては迷惑な話です。
それに気が付き、一切手を加えず草刈りだけの整備を行っています。
整備を始めて10年余りですが、目に見えて増えているということはありません。
これからも、この環境を守ることがカタクリを護る一番の方法ですね。