さて、最終日です。
もう一度、荷物に忘れ物がないかを確認して、バスに乗ります。
今日は、もどこかに泊まることはありません。
そうか、もう終わりなんだな、なんてちょっとさみしい感じもします。
今回、道東方面は季節外れの大雪に見舞われまして、
春めいてきたあたりの雰囲気が、一気に真冬の風景に戻ってしまいました。
なので、
大雪山以来、ずっと冬景色の中の移動でした。
だから、知床に来ても、イマイチ「知床に来た!」という実感が
湧きません。
高い山に登ると、風景が変わるから雰囲気も変わってくるかも知れませんが、
今回はずっと横の移動ですから、そういう意味では
風景に変化がないかもしれませんね。
しかし、やっぱり知床は違います。
なめちゃあいけません。
そんな「何かこう、かわりばえしないな・・・」という雰囲気を、
一気にこれでもか、と変えてくれました。
本日は、知床の奥地にまでバスで入っていきました。
オシンコシンの滝を抜けて、知床財団まで向かいます。
ここまで、食べたけど一度も見ることのなかった動物。
そう、エゾシカがついに出現したのです。
しかも、数え切れないほどの頭数が、もう次から次へと。
バスの中の雰囲気が、一気に変わります。
「わぁ~っ」と、みんななぜか一斉に数を数え始めました。

が、それはムリ。
本当に、数え切れないほどのシカが、うじゃうじゃいました。
そして、そして。
冬眠から覚めた、あのお方が。
道路のすぐ脇に。

まさか、そんなお方に出会うことになるとは。
立ち木に背中をゴリゴリこすり付けておりました。
子ども達の頭の中も、大人たちの頭の中も、
一気に何かがスパークしたような、ビーン!とした衝撃が走ります。
この現象を、この事実を、ぼくたちはどう整理したらよいのでしょう。
あまりにも衝撃が大きすぎて、ぼくはまだちょっとうまく言葉に表せません。
野生生物に出会うためのツアーで、そのクライマックス、ということ。
バスの走るような道路わきにいた、ということ。
子ども達や私たちははバスの中から見た、ということ。
クビに発信機がついていること。
まぎれもない野生、であること。
季節外れの大雪、流氷。
数え切れないほどのエゾシカ。
そして、私たちの目の前に現れた、という紛れもない事実。
・・・それを、子ども達とどう共有したらいいのだろう・・・。
子ども達も、そして私たちも、体中を使って
数え切れないほどの何かをずっと考え続けたような「一瞬」でした。
雰囲気ががらりと変わり、
知床ネイチャーオフィスの矢代さん、加藤さんによる森の案内、が始まりました。
テーマは「シカの食害調査」。

子ども達は、最初は?という感じでしたが、
もうあれだけのシカを見たあとです。
ああ、そういうことか、と
結構難しいテーマではありましたが、すんなりと腑に落ちたようなようです。
みんなで計算したところ、
約3割の木が、シカに食べられていることが分かりました。
最後。
なんか、いろんなことをやったなあ、いろんなものを見たな、という思いを
全てごちゃまぜにしたような、
大雪合戦大会。
結局、自分たちも野生なのか・・・? そういうことか・・・?
終わりに、全員で雪の上にねっころがって静の時間。
体中に、知床の息吹を収めて旅の終了となりました。
この旅が、子ども達にとっても、
ぼく達にとっても大きな経験となることを
心より願っています。
お世話になった皆様、本当にありがとうございました。
この場をお借りしまして、深く感謝申し上げます。
もう一度、荷物に忘れ物がないかを確認して、バスに乗ります。
今日は、もどこかに泊まることはありません。
そうか、もう終わりなんだな、なんてちょっとさみしい感じもします。
今回、道東方面は季節外れの大雪に見舞われまして、
春めいてきたあたりの雰囲気が、一気に真冬の風景に戻ってしまいました。
なので、
大雪山以来、ずっと冬景色の中の移動でした。
だから、知床に来ても、イマイチ「知床に来た!」という実感が
湧きません。
高い山に登ると、風景が変わるから雰囲気も変わってくるかも知れませんが、
今回はずっと横の移動ですから、そういう意味では
風景に変化がないかもしれませんね。
しかし、やっぱり知床は違います。
なめちゃあいけません。
そんな「何かこう、かわりばえしないな・・・」という雰囲気を、
一気にこれでもか、と変えてくれました。
本日は、知床の奥地にまでバスで入っていきました。
オシンコシンの滝を抜けて、知床財団まで向かいます。
ここまで、食べたけど一度も見ることのなかった動物。
そう、エゾシカがついに出現したのです。
しかも、数え切れないほどの頭数が、もう次から次へと。
バスの中の雰囲気が、一気に変わります。
「わぁ~っ」と、みんななぜか一斉に数を数え始めました。

が、それはムリ。
本当に、数え切れないほどのシカが、うじゃうじゃいました。
そして、そして。
冬眠から覚めた、あのお方が。
道路のすぐ脇に。

まさか、そんなお方に出会うことになるとは。
立ち木に背中をゴリゴリこすり付けておりました。
子ども達の頭の中も、大人たちの頭の中も、
一気に何かがスパークしたような、ビーン!とした衝撃が走ります。
この現象を、この事実を、ぼくたちはどう整理したらよいのでしょう。
あまりにも衝撃が大きすぎて、ぼくはまだちょっとうまく言葉に表せません。
野生生物に出会うためのツアーで、そのクライマックス、ということ。
バスの走るような道路わきにいた、ということ。
子ども達や私たちははバスの中から見た、ということ。
クビに発信機がついていること。
まぎれもない野生、であること。
季節外れの大雪、流氷。
数え切れないほどのエゾシカ。
そして、私たちの目の前に現れた、という紛れもない事実。
・・・それを、子ども達とどう共有したらいいのだろう・・・。
子ども達も、そして私たちも、体中を使って
数え切れないほどの何かをずっと考え続けたような「一瞬」でした。
雰囲気ががらりと変わり、
知床ネイチャーオフィスの矢代さん、加藤さんによる森の案内、が始まりました。
テーマは「シカの食害調査」。

子ども達は、最初は?という感じでしたが、
もうあれだけのシカを見たあとです。
ああ、そういうことか、と
結構難しいテーマではありましたが、すんなりと腑に落ちたようなようです。
みんなで計算したところ、
約3割の木が、シカに食べられていることが分かりました。
最後。
なんか、いろんなことをやったなあ、いろんなものを見たな、という思いを
全てごちゃまぜにしたような、
大雪合戦大会。
結局、自分たちも野生なのか・・・? そういうことか・・・?
終わりに、全員で雪の上にねっころがって静の時間。
体中に、知床の息吹を収めて旅の終了となりました。
この旅が、子ども達にとっても、
ぼく達にとっても大きな経験となることを
心より願っています。
お世話になった皆様、本当にありがとうございました。
この場をお借りしまして、深く感謝申し上げます。