全道各地で雪まつりが開催され、北海道の冬の寒さを多くの人が楽しんでいるこの2月。
いぶり・黒松内校ではいろんなツルツルを楽しむ1泊2日のキャンプに出かけました。
2日間、どんなツルツルに出会えたのか、活動報告をお届けします。
2014.2.8(土)天気:晴れちょっと曇り
今月のいぶり・黒松内校は苫小牧・室蘭・登別・芽室・札幌・恵庭・黒松内から集まった30名+スタッフの大所帯!
白老町を舞台にいろんなツルツルを遊び尽くします。
各地から集合し、まずはおやつの買い出しから。ポロト湖近くのスーパーで100円分のおやつを買いました。
ポロト湖にて子どもも大人も全員集合です。
スタッフ数名が一足先に最初のツルツル・ワカサギ釣りの準備をする間、ちょっとしたゲームで緊張感をやわらげます。
まずは、固まった雪の表面をキレイにはがしとる競争が始まりました。
みんな足や手で好きな形をつくり、上手にカパカパと雪のパネルをつくっていきます。
つぎはみんなでオニごっこ!
ツルツルキャンプにちなんで、氷オニです。
最初は、スタッフがオニということでよーいスタート☆
開始数分でぜーはーと息が上がり始めるスタッフに対し、子どもたちの軽やかさたるや…スタッフ完敗でした…。
次は高学年がオニ!低学年・スタッフはオニに捕まらないように一生懸命逃げました。
つかまえたー!つかまったー!
最後はワカサギ釣りのグループ分けも兼ねた仲間集めゲームをしました。
スタッフも交え、今日のワカサギ釣りを一緒に楽しむメンバー同士自己紹介タイムです。
心も体も温まったところでワカサギ釣り会場に歩いて向かいます。
ポロト湖のワカサギ釣り会場にはたくさんのテントが並び、子どもから大人までワカサギ釣りを楽しんでいるようです。
加えて、氷上BBQというイベントも開催されており、そこにきているお客さんもいて大盛況。
イエティチームもさっそく荷物をおろし、スタンバイです。
前日にスタッフが下見を兼ねてポロト湖にやってきてワカサギ釣り用の穴をあけておきました。
お昼ご飯を食べてさぁ、ワカサギ釣りに挑戦だー!と張り切ってあけた穴の近くに行ってみると…なんと!一晩で見事に氷復活!!
ワカサギを釣る前に再び穴あけの作業からとあいなりました…とほほ。
その様子を見ていた近くのお兄さんたちが「どうした?あぁ、凍っちゃったか。昨日、しばれたもんな~」と穴をあける作業を手伝ってくださいました。
ありがとうございます~、とお礼方々お話をしていましたら…なんと、白老町の町長さんでした!
町長さんをはじめ、役場の方や胆振振興局の方が氷上BBQイベントにいらっしゃったら、子どもがわらわらとしていて何事なのかな~?と近づいてみると大人が必死に氷と戦っていて、思わず手を貸してくださったようです。
みなさんとても気さくに子どもたちにも声をかけてくださり、子どもたちにとっても良い交流ができました。ありがとうございます!
そんな温かい手も借りて、ようやっとワカサギ釣りが始まりました。
みんな真剣に自分の手元の釣竿に集中しています。
エサを付けた釣竿をたらせばワカサギさんがざっくざっく……とは残念ながら参りません。
“釣り”と書いて“忍耐”と読む、それくらい釣りとは耐え忍ぶ戦いなのです。
「ぼく、この本持ってきたの」とおもむろに今回の参加者中、最年少(年中さん)がカバンから出してきたのがこちら。
ワカサギが釣れたらこんなふうに料理してみんなで食べたいね。
大人も真剣。
「釣りの名人にどうしたら釣れるか聞いてみれが良いんだよ」と思い立った子は、管理人さんのところの直接交渉。
まずは釣り糸を湖の底につくまで垂らし、そこから少しずつ引き上げていくと良いらしいこと。
案外、見えるくらい浅瀬にいることもあること。
ワカサギ釣りのポイントを教えてもらっていました。
苦闘すること約45分。
「あ!!釣れたっっ!!!!」
みんなが一斉にその声のする方に顔をむけます。
どれどれ?!なになに?!やっとワカサギ第一号?!!と向けたカメラの先には…ワカサ・・・ギ??
残念ながらかかったのは別なお魚でしたが、記念すべき第一号に変わりはありません。
おめでとう!!
その後、間もなく同じお魚さんがもう一匹。
あまりに釣れないものだから、お隣のお客さんに「釣れますか?」と聞きに行く子も。
釣れてた?と聞くと「(隣の人たちも)釣れてないって」とのお返事だった模様です。
管理人の方のお話だと、釣れる時間帯としては午前中だと11時頃まで、そして、夕方からまた魚が戻ってきて釣れるようになってくるとのこと。
うーむ、ワカサギたちがちょうどお出かけしている時間帯だったのかなぁ、ということにして本日のワカサギ釣り大会はタイムアップとなりました。
後片付けをみんなでし、荷物を積み込み、今日の宿泊場所である苫小牧のアルテンというキャンプ場へ向かいます。
宿泊はバンガローをお借りしましたが、案外、冬でもキャンパーの方がいらっしゃいました。
各自、荷物を運び入れ、使った手袋やスキーウェアを干し、晩ご飯まで自由に過ごしました。
それから、1日氷の上にいて冷えた体に美味しい晩ご飯をいただきました。メニューは豚丼・大根サラダ・お味噌汁です。
晩ご飯のあとは翌日のツルツル選択プログラムに向けて遊び会議。
2日目は、1日目のワカサギ釣りリベンジor天然氷でのスケートというツルツル遊びのどちらかを選んで活動をします。
各プログラムの魅力を語るスタッフ。
ワカサギ釣りリベンジは「ぜひ、ワカサギを釣って、今日は食べれなかったワカサギの天ぷらを一緒に食べよう!」とふみぞーがPR。
釧路出身のふったは「天然のリンクでのスケートなんてそうそうできるもんじゃない!一緒にスケートを楽しもう!」とこちらも猛アピールです。
子どもたちは自分がやりたいと思う遊びを、自分で選んで参加する方を決めました。
やはり今日の釣果に納得のいかないワカサギ釣りリベンジャーが多かったです。
遊び会議のあとはちょこっと夜の探検に出かけたりしつつ、寝る準備をして明日のツルツル遊びに備えて就寝。
消灯するとあっとい間に夢の世界な子もいました。
2014.2.9(日)天気:どどどん曇天でもあったかい
おはよーございます!子どもたちは起きても良い時間近くまでぐっすり眠っていたようです。
寝袋をたたみ、身支度を整え、荷物を片付けます。
この日の朝ごはんはうどん。ツルツルキャンプですから、ツルツルとお腹に温かいエネルギーをため込みました。
ご飯を食べていると、スタッフのやまちゃんから「実は、一日遅れちゃったけど、昨日、誕生日だった人がこの中にいます!」との発表が。
ワカサギ釣りやご飯づくりのサポートをしてくれていたぶなの森自然学校のほっしー、ちょっと特別な節目のお誕生日でした。
みんなでおめでとうの気持ちを込めてハッピーバースディの唄をプレゼントしました。
苫小牧から再び白老町・ポロト湖へ。
スケートチームはレンタルスケート靴を借りていざ、氷上へ。
苫小牧っ子は学校の冬の体育の授業がスケートなので、さくさくと準備をしてほかの子の準備も手伝ってくれました。
「ちょっとガタガタしててすべりにくいかも」といいつつも楽しいようです。
慣れている子はスッとすべり出し、初めての子や久々な大人たちは生まれたての小鹿さんのようも見えましたが、ツルツルスケートの世界に羽ばたいていきました。
さて、ワカサギリベンジャーのみなさんは今日も釣竿から垂れる糸に願いを込めて戦います。
高学年になると自分でエサをつけるのも上手になってきました。
ポロト湖ではワカサギ釣りのセットを貸し出しています(有料ですが)
その受付前の水槽に泳ぐワカサギたち。
この子たちにお会いしたいんですけどねぇ。
ワカサギたちのお腹はいっこうに空いていないようですが、私たちのお腹はグーっとなりました。
仲良くサンドイッチランチいただきます。
お昼を食べた後、気温はさほど低くなかったものの、吹く風がぴゅーっと冷たく、雪がちらついてきたので、後ろ髪をひかれつつワカサギ釣り&スケートでのツルツル遊びはタイムアップ。
キャンプの最後はみんなで雪遊びです。
今は使われていないスキー場におじゃまして、そりすべりやかまくらづくりなどを楽しみました。
スタッフに運んでもらえてらくちん♪ラクチン♪
最後に終わり会をして、2日間のツルツル遊びを振り返りました。
ワカサギ釣りは残念な結果でしたが、またやりたい!という子が多かったことので良かったです。
ここで苫小牧方面チームと登別方面・札幌方面・黒松内方面はお別れ。
それぞれ各方面に別れ、最後のツルツル・温泉に入って帰路につきました。
苫小牧方面はポロト温泉へ、登別・札幌・黒松内方面はリニューアルオープンしたアヨロ温泉へ。
冷えた体がぽかぽか温まりました。
なかなか結果が出ないワカサギ釣りというプログラムでしたが、釣れなくても途中で投げ出す子は少なく、釣り会場にいる人に釣り方を聞いてみたり、釣れる工夫を色々としていたりしたのがとても印象的でした。
生き物を相手にするプログラムなので難しいところもありますが、またみんなで挑戦してみたいと思います。
氷上・雪上でめいっぱい遊んだ2日間でしたので、スタッフも含め、参加者みなさんが体調を崩したりしていないことだけど願っています。
さぁ、残すところ今年度のイエティくらぶいぶり・黒松内校もあと1回。
また来月も元気なみんなに会えることを楽しみにしています!
いぶり校・山田由美子(やまちゃん)上道和恵(うえちゃん)/黒松内校・佐藤ふたみ(ふった)中野文華(ふみぞー)大類幸子(ちこ)