よしべや自然博物館

電視観望3年目に入りました。
相変わらず、通信販売とSNS頼りに頑張ってます。
天文未熟者の悪戦苦闘の記録。

星見娘で電視観望4214(ペガスス座 ステファンの五つ子、NGC7742)

2024-12-10 01:00:00 | SeestarEtc
ペガスス座
・HCG92+NGC7320={NGC7320、7319、7318A、7318B、7317}
   ステファンの五つ子/Stephan's Quintet
・NGC7742 環状銀河/渦状銀河

画像イ、12/5、10秒露出25分のライブスタック
ディノイズありの撮ってだし
天体は中央やや右
ペガスス座観望予定天体の最後2つです。ステラグラスでペガスス座を見て、こんなにでかいのかと驚いて、見てみようと観望予定を立てました。雨に負け、雲に負け、しかし電信柱にも電線にも負けず、兎に角終わらせることができました。今回は電線通過を10分程待って(画像ロ)電線と電線の間からの観望(^^;Seestars50には小さい天体ですが、次につながる。かもしれない。多分。(^^;

閑話休題

NGC7320は、距離約4000万光年の広いHⅡ領域を持ち活発な星形成がおこなわれている銀河。五つの内でもっとも明るい。残りの4つは、初めて発見された小さな銀河群で、ヒクソン・コンパクト・銀河群(HCG)92のカタログナンバーを持つ。こちらはどれも距離2億光年以上とのこと。

画像ロ、電線横断中(^^;おまけに人工衛星通過
ちなみに、電線通過後すぐライブスタックやり直しできるようにはず~と見てました。未熟者は時間と手間かけるしかない(^^;
画像ハ、Seestarアプリのアノテーション
なにがなんだかわからないので
得意のピンチアウトで拡大

画像ニ、導入画面
フレーミングでC30も一緒にと考えましたが、予測時間1.1hで断念(下手したら、いや下手しなくとも2時間以上かかる;^^)

そしてHSTの画像で目玉焼きのような見た目で有名なNGC7742
画像ホ、10秒露出、16分のライブスタック、ディノイズあり、撮ってだし
NGC7742は距離約4000万光年の環状銀河かつセイファート銀河。環状銀河は普通中心部に棒状の構造を持つらしいが、この銀河には見あたらず、大変珍しいらしい。
見かけの等級10.51でSeestarS50で、すぐ写せて星と違いボヤッとしているいので銀河とすぐわかります。それ以上はないので短時間での観望としました。あとはハッブル宇宙望遠鏡(HST)の画像で楽しみます(^^;

画像へ、Seestarアプリのアノテーション

画像ト、導入画面







星見娘で電視観望4211(アインシュタインの十字架)

2024-12-06 01:00:00 | SeestarEtc
ペガスス座
 Einstein Cross(アインシュタインの十字架)
~前方銀河の重カレンズ効果により、遠方クェーサーが4つに見え、合わせてHSTクラスの望遠鏡では十字に見えるという天体~
まあ、Seestarでは分離できないので、記念写真ですが(^^;
アインシュタイン・ロマンということでご容赦をm(__)m

基本データ(Wikipediaより)
重力レンズ系としての符号はG2237+0305
遠方のクェーサー(距離80億光年)の符号はQSO2237+0305
前方の銀河(距離4億光年)の符号はLEDA69457/Huchra's lens(ハクラのレンズ)
赤経(RA,α) 22h40m30.3S
赤緯(Dec,δ)+03°21′30"

画像イ、12/04、30秒露出3分のライブスタック
アインシュタインの十字架は円の中心
かすかに銀河らしきもの写ってます(^_^)

観望手順はSeestarアプリのMyFavoritesに詳細から上の赤経・赤緯を手入力してEinstein Crossを定義します。

あとはタッチして導入。
なお、赤経の30.3S小数部分が入力できないため、ズレた場合を考えて
ライブスタックが安定した段階で、
1度終了し画像イを保存。
10秒露出に変更、
フレーミングを×2に設定し、
再度ライブスタック。
Seestarがライブスタックをしている間に
WikipediaからSimbadの天体データベースにとび、
画像を比べて館長ゆずりの人力プレートソルビング。
そして、
『あった!あった!』と館長に見せに行く3才G3のよしべ~でしたマル
結果的には、画像イで写ってたんですが、ものはついでとライブスタック継続
これはこれで美しい星空。
画像ロ、10秒露出、フレーミング×2、約55分のライブスタック
はじめてのバッテリー切れで、Seestarがオートシャットダウン。他の方のSNSの発信のとおり、Fitsファイルは本体に保存されてました。
そして、SiriLに読み込んで逆畳み込みとPCCで画像を少しきれいにし、Astapでプレートソルブ、α,δ grid表示させ、天体の位置はわかっているのでAdd object position shortでα,δを表示させて確認、ほぼピッタリ(^_^)/
Add annotationで名前を記入しました。
画像ハ、Astapによる画像表示

画像ニ、該当部拡大
こちらの画像でも、拡大して見ると、元画像では銀河らしき姿が認識できました。
画像ホ、観望位置
写れば儲けものぐらいの気持ちでしたが
銀河らしき姿が見えて満足しました。見かけの等級は16.78とのこと。
あとはハッブル宇宙望遠鏡(HST)の画像を見て楽しみます(^^;
なお、資料学習では参考資料等07のアインシュタインの論文にまつわる話が面白かったです。















星見娘で電視観望4208(オリオン座 37星団)

2024-12-02 01:00:00 | SeestarEtc
オリオン座 NGC2169 The 37 Cluster

画像イ、11/23、10秒露出5分のライブスタック
(写真アプリで調整)
NGC2169は距離約3600光年の散開星団。画像イを90°回転させると数学の3と7に見えることから「The 37 Cluster』の名がついたそうだ。

視直径5分で、SeestarS50では少し小さめですがピンチアウトで拡大するとまあまあ見える範囲です。星の色をもっとはっきり出せると画像でも綺麗そうですがなかなか難しいですわ。
画像ロ、Seestarアプリのアノテーション(スクショ)

画像ハ、導入画面

画像ニ、導入画面広域
オリオンの右腕の関節あたり







星見娘で電視観望4206(ろ座 コマドリの卵星雲)

2024-11-30 01:00:00 | SeestarEtc
ろ座 NGC1360 コマドリの卵星雲/Robin's Egg nebula(惑星状星雲)
画像イ、11/27、10秒露出63分のライブスタック、LPフィルター使用

(保存されたFitsをSeestarアプリで明暗・コントラスト・彩度を調整、インテリジェント・ディノイジイング適用、写真アプリで調整)
NGC1360は約1300光年離れたろ座の惑星状星雲。1977年に、中心星が連星ではとの説が出て、2017年に確かめられたとのこと。実に40年かかっている。そして、コマドリの卵星雲と呼ばれているらしい。コマドリはイギリスの国烏で、春を告げしあわせを運ぶといわれているとのこと。

(覚書)
昨年25分のライブスタックで観望済。勿論すっかり忘れてます。観望中に卵の中に黒い模様を見つけ長時間のライブスタックを決断。結果は昨年と同じぐらい(^^;そして、翌日ブログ書きながら再度確認したら、負けてました(^^;泣く子と空には勝てないということか。また頑張る。

画像ロ、Seestarアプリのアノテーション

画像ロ、導入画面

画像ハ、導入画面広域
11/30午後追加
参考)ふと思いついてSiriLでグリーンノイズ除去してみました。




星見娘で電視観望4204(きりん座 NGC2146、超新星2024abfl)

2024-11-28 01:00:00 | SeestarEtc
きりん座 
NGC2146(棒渦巻銀河)
NGC2146A(伴銀河)
SN2024abfl(超新星)

画像イ、11/23・24、30秒露出208枚をスタック
(中央NGC2146、その左斜め下NGC2146A)

(写真アプリ等で調整)
NGC2146は距離4560万光年の棒渦巻銀河。近くの銀河の重力の影響で形がゆがんで見えているという(参考資料05)。星形成がさかんなスターバスト銀河で、他の銀河の影響で星雲のガスが圧縮され星の爆発的形成が起きているらしい(参考資料06)。学術的にも重要らしく他にも沢山ありすぎて(^^;今日はここまで。

そして11月15日に、またまたまた山形県の板垣公一さんが、上の銀河の近くに超新星を発見(参考資料07)。観望の本命はこちらの超新星でしたが、銀河も暗黒帯も見え素敵で儲けた気分。
なお、StallaScencesさんが2014年に撮影された画像があったので同定は易しかった。
さらに観望中に何だろうと思っていた左下の天体もNGC2146Aとわかりました。

画像ロ、該当部分拡大
SN2024abflは、○のところ

画像ハ、Seestarアプリのアノテーション

画像ニ、導入画面

画像ホ、導入画面広域

参考資料等
02) Seestarマニア Junpyさんのサイト
03)Constellation StellarScenesさん『星座』へのリンク