こんにちは。社労士の吉野千賀です。
昨日は一日中雨で寒かったですね。風邪をひいていませんか?
久しぶりにフリースを着ました。
ネコも肩と膝にびったり。天然の暖房になります。
今日からしばらくの間は、年金のことを書いてみます。
20歳になり、国民年金は強制加入といわれ、毎月の保険料は払っているのに、どんな時にどれくらいの補償を受けられるのか、
何の説明も受けていなくないですか?
民間の保険に入る時は、必ず約款が配布されるし、わかりやすいパンフレットももらえるのに、
国の年金は、よくわかっていない方がほとんどです。私もそうでした。
年金の仕組みについて、FPの分野も含めてご説明してみます。
1 年金の種類
年金は、下記の3つのリスクをカバーするために設計されています。
* 年をとって働けないリスク → 老齢年金
* 大黒柱が亡くなるリスク → 遺族年金
* 病気やけがで長期間働けないリスク → 障害年金
「年金」と言うと、老齢年金?と思っていませんか?
そうですよね。3つの中で、全員がもらえる可能性があるのは老齢年金だけですよね。関心が高いのもうなづけます
遺族年金は、配偶者というより妻や子供が保護の対象です。
男性で受け取られる方は、ほとんどいないかもしれません。(遺族厚生年金で55歳以上の場合は該当あり)
障害年金は、病気やけがで1年半以上働けない場合、医師の診断者など必要書類を提出して請求すれば、
支給されますが、必要書類が難しく、知識がないとなかなか支給決定されません。
そもそも、生活習慣病やうつ病などの精神疾患が長引いて働けない状態だと、障害年金が支給されるということすら、
知られていないのが現状です。
障害年金については、別の機会に更新することにします。
2 国の年金はとってもお得
マスコミの報道などにより、年金は将来もらえない?かもと思っているのか、国民年金の保険料を滞納している方が
若い世代を中心に増えています。
2010年度の納付利率、なんと59.3%です。
10人に4人が、保険料払っていないということですね。。。 驚きます。
みなさん、将来は大丈夫ですか?
FPの勉強もして、自分自身も老後のために個人年金をいろいろ調べていますが、
はっきり言って、国の年金よりも条件のいいものはありません。
例えば、単純に計算します。
現在の保険料は15,020円ですが、280円ずつ上昇して、上限は16,900円です。
仮に16,900円を20-60歳までの40年間払うと、総額は8,112,000円。
受け取る保険料は、現行制度だと1年に788,900円。
単純に計算しても、10年半弱で元がとれる制度です。
昭和61年の改正で、かなり不利な条件になっても、まだこんなにお得なのです。
支給は65歳からなので、76歳までには元がとれます。
平均寿命は、男性79.64歳、女性は86.39歳です。
平均寿命は、幼少時に亡くなった方も含めての数字なので、大人の方に説明するときは平均余命を用います。
65歳時の平均余命は、女性24年 男性18.88年です。
国の保険は終身なので、長生きするほど、元はとれていきます。
これじゃいかん!と、法改正もあるでしょう。
それでも、過去の法改正は、経過措置期間を20年くらいとっています。
ということは、現在40代の方は現行制度でもらえる可能性は高いと思います。
たとえ、支給開始年齢が70歳になったとしても、充分もとがとれるのです。
たとえ、支給金額が減少しても、そこの部分は民間の個人年金か貯金でカバーして、終身の国の年金には
加入しておくべきと、私は思っています。
そういう私も20代の頃、保険料を払っていない期間が5年くらいあり、65歳まで任意加入してようやくMAXの支給になります。
65歳まで。。。無理してでも、保険料は払うつもりです。
平均余命まで生きたとして90歳近く。個人年金はとっくに切れています。頼りは終身の国の保険だけなのです。
3 追加の年金
もし、余裕があるなら、国の保険に付随している国民年金基金か確定拠出年金個人型も検討してみるのもよいかも。
国民年金基金には、終身タイプもありますが、保険料と受け取る給付金を比較すると、国民年金よりかなり割高です。
確定拠出年金は、終身とかじゃなく、税制面で有利なところがお薦めポイントですが、実際は資産運用に自信や経験が
ある方でないときついと思います。特に最近の情勢だと、投資信託は難しいかも。元本確保型だと金利が弱いです。
個人年金は、利率1%くらいの運用の金融商品ととらえて、加入を検討してみるといいと思います。
4 老齢だけでない補償
保険料を払っていれば、万一、病気やけがで長期間働けなくなったら、障害年金を受けられることもあります。
万一に備えるなら、はずせないところです。
支給額は、障害の程度によりますが、老齢年金40年加入のMAX額と同額の788,900円です。
5 それでも払えない場合は
でも、余裕がなくて保険料払えない。。。という方は、保険料の免除申請をしてください。
手続きは市区町村の窓口です。
免除申請のメリットは、2つ。
1 保険料を全額免除したとしても、1/2(H21.3月以前は1/3)の年金支給が受けられること。
2 障害年金の保険料納付要件はクリアできること。
なぜ、保険料を実際は支払っていないのに、支給を受けられるのでしょうか?
この部分は、国が負担してくれている部分だからです。
払った人にも免除した人にも公平に負担しています。(未納者には負担しません)
免除申請は、全額免除だけでなく、収入に応じて、半額免除、1/4免除、3/4免除と細かく設定されています。
また、後に生活に余裕がでてきたら、10年前までの残りの保険料を支払うこともできます。
上記は、自営業や無職の方が加入している国民年金の話です。
会社員は通常、厚生年金に入っていますね?
厚生年金については、また次の機会に。。。
昨日はひどい雨でしたね。
朝から自宅でホームページを作成していました。
昨日は、東京労働大学の優秀賞を受賞して、その表彰式があったのですが、体調も悪くて
ドタキャンしてしまいました。
優秀賞の受賞はとても嬉しくて楽しみにしていたのに、残念だったなぁ。。。
See you tomorrow!
chika yoshino
昨日は一日中雨で寒かったですね。風邪をひいていませんか?
久しぶりにフリースを着ました。
ネコも肩と膝にびったり。天然の暖房になります。
今日からしばらくの間は、年金のことを書いてみます。
20歳になり、国民年金は強制加入といわれ、毎月の保険料は払っているのに、どんな時にどれくらいの補償を受けられるのか、
何の説明も受けていなくないですか?
民間の保険に入る時は、必ず約款が配布されるし、わかりやすいパンフレットももらえるのに、
国の年金は、よくわかっていない方がほとんどです。私もそうでした。
年金の仕組みについて、FPの分野も含めてご説明してみます。
1 年金の種類
年金は、下記の3つのリスクをカバーするために設計されています。
* 年をとって働けないリスク → 老齢年金
* 大黒柱が亡くなるリスク → 遺族年金
* 病気やけがで長期間働けないリスク → 障害年金
「年金」と言うと、老齢年金?と思っていませんか?
そうですよね。3つの中で、全員がもらえる可能性があるのは老齢年金だけですよね。関心が高いのもうなづけます
遺族年金は、配偶者というより妻や子供が保護の対象です。
男性で受け取られる方は、ほとんどいないかもしれません。(遺族厚生年金で55歳以上の場合は該当あり)
障害年金は、病気やけがで1年半以上働けない場合、医師の診断者など必要書類を提出して請求すれば、
支給されますが、必要書類が難しく、知識がないとなかなか支給決定されません。
そもそも、生活習慣病やうつ病などの精神疾患が長引いて働けない状態だと、障害年金が支給されるということすら、
知られていないのが現状です。
障害年金については、別の機会に更新することにします。
2 国の年金はとってもお得
マスコミの報道などにより、年金は将来もらえない?かもと思っているのか、国民年金の保険料を滞納している方が
若い世代を中心に増えています。
2010年度の納付利率、なんと59.3%です。
10人に4人が、保険料払っていないということですね。。。 驚きます。
みなさん、将来は大丈夫ですか?
FPの勉強もして、自分自身も老後のために個人年金をいろいろ調べていますが、
はっきり言って、国の年金よりも条件のいいものはありません。
例えば、単純に計算します。
現在の保険料は15,020円ですが、280円ずつ上昇して、上限は16,900円です。
仮に16,900円を20-60歳までの40年間払うと、総額は8,112,000円。
受け取る保険料は、現行制度だと1年に788,900円。
単純に計算しても、10年半弱で元がとれる制度です。
昭和61年の改正で、かなり不利な条件になっても、まだこんなにお得なのです。
支給は65歳からなので、76歳までには元がとれます。
平均寿命は、男性79.64歳、女性は86.39歳です。
平均寿命は、幼少時に亡くなった方も含めての数字なので、大人の方に説明するときは平均余命を用います。
65歳時の平均余命は、女性24年 男性18.88年です。
国の保険は終身なので、長生きするほど、元はとれていきます。
これじゃいかん!と、法改正もあるでしょう。
それでも、過去の法改正は、経過措置期間を20年くらいとっています。
ということは、現在40代の方は現行制度でもらえる可能性は高いと思います。
たとえ、支給開始年齢が70歳になったとしても、充分もとがとれるのです。
たとえ、支給金額が減少しても、そこの部分は民間の個人年金か貯金でカバーして、終身の国の年金には
加入しておくべきと、私は思っています。
そういう私も20代の頃、保険料を払っていない期間が5年くらいあり、65歳まで任意加入してようやくMAXの支給になります。
65歳まで。。。無理してでも、保険料は払うつもりです。
平均余命まで生きたとして90歳近く。個人年金はとっくに切れています。頼りは終身の国の保険だけなのです。
3 追加の年金
もし、余裕があるなら、国の保険に付随している国民年金基金か確定拠出年金個人型も検討してみるのもよいかも。
国民年金基金には、終身タイプもありますが、保険料と受け取る給付金を比較すると、国民年金よりかなり割高です。
確定拠出年金は、終身とかじゃなく、税制面で有利なところがお薦めポイントですが、実際は資産運用に自信や経験が
ある方でないときついと思います。特に最近の情勢だと、投資信託は難しいかも。元本確保型だと金利が弱いです。
個人年金は、利率1%くらいの運用の金融商品ととらえて、加入を検討してみるといいと思います。
4 老齢だけでない補償
保険料を払っていれば、万一、病気やけがで長期間働けなくなったら、障害年金を受けられることもあります。
万一に備えるなら、はずせないところです。
支給額は、障害の程度によりますが、老齢年金40年加入のMAX額と同額の788,900円です。
5 それでも払えない場合は
でも、余裕がなくて保険料払えない。。。という方は、保険料の免除申請をしてください。
手続きは市区町村の窓口です。
免除申請のメリットは、2つ。
1 保険料を全額免除したとしても、1/2(H21.3月以前は1/3)の年金支給が受けられること。
2 障害年金の保険料納付要件はクリアできること。
なぜ、保険料を実際は支払っていないのに、支給を受けられるのでしょうか?
この部分は、国が負担してくれている部分だからです。
払った人にも免除した人にも公平に負担しています。(未納者には負担しません)
免除申請は、全額免除だけでなく、収入に応じて、半額免除、1/4免除、3/4免除と細かく設定されています。
また、後に生活に余裕がでてきたら、10年前までの残りの保険料を支払うこともできます。
上記は、自営業や無職の方が加入している国民年金の話です。
会社員は通常、厚生年金に入っていますね?
厚生年金については、また次の機会に。。。
昨日はひどい雨でしたね。
朝から自宅でホームページを作成していました。
昨日は、東京労働大学の優秀賞を受賞して、その表彰式があったのですが、体調も悪くて
ドタキャンしてしまいました。
優秀賞の受賞はとても嬉しくて楽しみにしていたのに、残念だったなぁ。。。
See you tomorrow!
chika yoshino