詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

ホッとしたお話。

2024-02-26 14:55:47 | 千駄記

土曜日に出荷した製品です。

日曜日の11:00に現場搬入でした。

 

2/26(月)晴 15:00休憩

 

風が強い月曜日です。今朝、ベテラン職人が

「昨日来たのに、あんちゃんも誰も来ねーんだもんな。」

と、ぼやいてきた。ヤツは来ると言っては来ないし

日曜日くらいは休ませろと言ってたのに・・勝手な奴なんだぁ。

しかもさ、社長に向かって「あんちゃん」はねーよなぁ。

ボクは昨日ひねもす引き籠っていたのですよ。

救急車騒動。土曜日の昼休みが終わって間もなく、

ボクをあんちゃん呼ばわりするベテラン職人が

血相変えて3階の事務所に駆け込んできた。

「こまっちゃんが、手首切って血が止まらないんだよ!救急車呼んで!」

と大騒ぎなのです。そもそも自分で呼べばいいのに。

「そりゃ大変だぁ」ってんで、119番に電話したよ。

まずは状況を確認してから、電話すればよかったんだけどさ。

ボクも慌てるわけじゃん。血の海の現場を見るのも怖かった。

受話器の向こうの救急の人は冷静に

「では、きれいなタオルで強く抑えてください」と言うわけさ。

「血の海でこまっちゃんが倒れてんのかぁ」と想像しつつ

ボクはきれいなタオルを二枚持って作業場に行く。

すると、こまっちゃんがすでに絆創膏みたいのを貼って立っていた。

ん?つまり手首ではなく手のひらで、しかも1㎝ほど切っただけー。

よろけて手をついたところにステンレス材があったらしい。

ボクもそりゃ安堵するわな。「なんだよ、救急車呼んじゃったよ」と

喋ってるうちに「フィーフォーフィーフォー」とサイレンが近づくのです。

「まいったな・・」と思いつつ覚悟を決める。

救急隊が到着して現場に案内して、状況を説明する。

救急隊が警察に連絡したらしく警官が5人も来るし。

「ご本人が救急車に乗らないと言ってますんで」と救急車は帰る。

「ご本人が労災じゃなくていいと言ってますんで」と警官も帰る。

両者には申し訳ないことしちまったよ。

 

なにより怪我は怖いのでホッとしたよってお話でした。

 

おしまい。