詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

王 紅花「夏暦」56号

2022-10-29 10:11:13 | 短歌情報

王 紅花「夏暦」56号 令和4/10/20発行

 

「池のほとり」30首より、紹介します。

冬はスケート場となる池霧閉ざす水辺に十脚の椅子

赤きドレスに赤きターバン巻く女赤はさびしき色にあらずや

きみの双眼鏡持ち歩きゐしが壊れ遺品を一つ捨てよとごとく

わたくしは間違つてないわよねえ修さん、歌に一生(ひとよ)を過ごしたること

 

2首目:下句が印象に残る。気づきのうたと思う。

3首目:この下句のような表現を見たことがない。

4首目:<修さん>とは故松平修文。亡き夫に呼びかける絶唱である。

 

 

 

 

 


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