『新・黎明俳壇』10号(黎明書房・武馬久仁裕)
年三回刊のフルカラーの俳句雑誌です。
読者投句欄も充実しています。
「俳書紹介」に写真句集『風猫(kazaneko)』(句と文・赤石忍/写真・唐木田敏彦)
について書かせていただきました。ぜひともお読みくださいませ。
一部引用します。
半島の香りどこかに燕の巣
北海道・渡島半島を故郷に持つ作者は、日本各地の半島には海の香りだけではない、
その地方特有の香りがあり、営みがあると認識したのです。
押入れの隅に小さな蜃気楼
「押入れ」は三方が壁で一方は襖、先の「半島」は三方が海で一方が陸地です。
三方の閉鎖と開放の対比が印象的で、呼応しているように思われます。(略)