恩田英明個人雑誌「アルファ」34号
「山下待ち九十八番地」恩田英明より、2首紹介します。
風を背に大桟橋に唯今はジョッキ掲げて夜景の一人
引き網にひかるるごとく山を越え森抜けくれば虹ひびく滝
恩田連載の「山崎方代の風景33」のうたに注目した。
甲州の柿はなさけが深くして女のようにあかくて渋い 山崎方代
いま、編集中の『比喩のうた』に私が推薦した作品。
だが、なんとなく「まずいのでは?」と臆病になったのだ。
で、たしか、取り下げてしまった。
妙な世の中になったものだ。