じいじ!サッカーやろう

9時過ぎだったろうか、下の孫がパジャマのまま玄関に立っている。

どうしたのかと出てみると、両親と姉は出かけたという。

寂しくなって、こちらへ来たのだろう。朝から何も食べていないとも言う。

ご飯大好きの彼に、食べさせたいが、これから炊いても間に合わない。

好きなパンにバターいっぱいをまず、食べさせた。

姉に負けず、この孫も可愛くなった。姉が叱るから、こちらへ来るのをためらっていることがあった。

最近は姉も大人になって、私を独り占めにすることも少なくなった。

理由はわからないが、洋服に着替えさせて、公園で二人ボールを互いに蹴った。

しばらくすると父親が帰ってきた。どうしたと聞くと日舞に急な出演依頼があったらしい。

後でわかったが、N流の文化祭に予定した弟子がインフルエンザで寝込んでしまったという。

私も顔を出そうと、出かけた。人形作家と絵描き、ちぎりえ作家サンたちはみな私の教え子だったり、知人である。

芳名録も何箇所かに書き込んだ。同ページに市長も署名していた。