植物は皆雑草ですか

クリーン作戦の成果を見まわった人間でしょうか。隣の駐車場に生えるすすきを皆が大切に残していました。

早朝、鎌を持った一人の女性が刈り取ろうとしていたようです。

隣の奥さんが、「そのすすきはみんなで残しているの」といいましたが、「草ですから」とさっさと刈り取っていったと言います。

本人は任務遂行で悪気はないのかも知れませんが、今度4月からくじ引きで決まった町内会長の婦人かも知れません。

昨日も作業中にぶらり歩いている男性。挨拶もしないが、会話もなくジロジロと通り過ぎた40台の男がいます。

多分、それがくじ町内会長なのかも知れません。

世間一般は、その地の有力者か指導的立場の年齢も程々の経験のある人格者が選ばれるのが常識なのでしよう。

当団地はドイツの町を学んで造成した立派な住宅地ではあるのですが、最高時は7万人の人口で、市の三分の一がここの住民が占めていました。

銀行頭取、学者、医師、芸術家、知識人と名古屋の遠く及ばないハイレベルの住民の
団地でした。

勿論、その継続ですが、それぞれ高齢で現役を退いた老人になっています。

現役は第二団塊の世代までに及んだ今日、生き方にもクールで協調性のない人間が多くなっているのです。

前記のすすきを草と切り取る人種がその良い見本なのです。

従来の私ですと誰だと突き止めて、説教の一つもしたのでしたが、年でしようか、そんなことも面倒になりました。

どうせ言っても分からない火星人と話しているような寂しい気持ちになることは必定です。

ただ、心して、今後の彼らの行動は監視しなければと思う朝でした。

朝の日差しは、快晴かときたいしましたが、間もなく、黙々と厚い、否、背高い雲が湧いています。

気温は早春、雲は夏という空模様に、午後の天気が気になる一日になりそうです。