2日目。今日は沖縄の友達さやかの家に行って自転車を借りて、だいすきな南城市の町をサイクリングする予定。
バスに揺られている間にどんどん天気がよくなってくる。うれしい。
指定されたバス停に到着してLINEしたら10秒でさやか登場。なに?これお宅のバス停?真ん前が家でした。
まずはお父さんにごあいさつ。シーサーみたいな顔した怖いお父さんやったらどうしよう、と思ってたけどめっちゃやさしいお父さんやった。
そして「お母さ〜ん!」と、さやかが開けた扉の向こうに現れたお母さんの髪型に度肝を抜かれた。
キューピーのように頭頂部をとがらせ、見るからに硬く固められている。
(なんや、これは・・・沖縄の伝統的な昔の髪型とかか?
そもそも何で固めてるん?月桃とか沖縄独自のものを使ったなんかなん?
そう言えばお母さん何してる人やったっけ?ユタとか特殊な能力持った人やったっけ?沖縄やし)
と永遠の1秒の間にあらゆる可能性を探った。しかし驚いては失礼にあたると思い、つとめて冷静に「はじめまして、フジシロです。」と言うと、「あら〜。毛染め中で〜。」とお母さんは言った。
毛染めか。ホッとしました。
さやかの家は窓から沖縄の風が入ってきて静かな時間がゆっくり流れていた。
だいすきなルートビアを出してくれてお父さんと話しているうちに、もうサイクリングはいいかもなあ、と思うくらいしあわせを感じていた。