セラピストのつぶやき

まあ、おもにつぶやきです。オモニ!

『ドーバーばばぁ』 命の価値

2019-11-05 01:17:34 | 哲学
溢れとんな。これで最後の感想。


6人のメンバーの夫や家族、それぞれにその挑戦への気持ちがあります。


おもしろいのが年齢が上がれば上がるほど家族は応援して背中を押してくれるのですが、最年少の54歳の方の夫だけは反対します。「山とかならそんなに心配しないんですが、足の付かない海で、それも海外でなんて・・・。」


命の価値。年齢が上がれば上がるほど下がります。


「やりたいことやって死んだら、まあしゃあないか。」と。


命の価値が下がることによって、命そのものより大切な、「生きること」が浮かび上がってきます。



正直今の日本は、ひとりひとりの命の価値が大きくなり過ぎて、「死なないこと」が重要になりすぎてると思う。ほんとうは如何に生きるかが大切なわけであって、「もうこれで死んでもいい。」というたのしい体験を重ねることが大切。



歳を取るのがすごくたのしみになった。どんどん命の価値が下がっていって、やりたいこと、思い残したくないことが「ピリッ!」と輪郭を増して来た時、人生はシンプルでとても意義のあるものになるんだろうという予感がした。




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『ドーバーばばぁ』読書感想文 2.

2019-11-05 01:07:23 | 哲学
そしてもうひとつ、ぼくのこころに深く響いた言葉。


メンバーの一人はパン屋で働くパン職人。小さな店で2週間も休みを取る、と言うのは他の人達に大きな負担をかけることにもなります。でもみんな最後は応援して見送ってくれました。


横断が成功した時、それぞれが家族や職場の人への感謝を口にします。


自分がそれに挑戦していなければ、決して湧かなかった感情。ただ当たり前の毎日でともすれば不満の方が先に出てしまうような日々。



ぼくはいままで感謝をされることを望み、「ありがとう。」と言われることに喜びを見出していたけれど、本当にしあわせな人生というのは、周りに感謝できる、そんな人生ではないだろうか?



すごくそういう風に思った。


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『ドーバーばばぁ』読書感想文 1.

2019-11-05 00:48:12 | 哲学



ドーバー海峡を単独で、もしくはチームで泳いで渡る、ドーバー海峡横断泳。直線距離では30キロですが潮の流れなどで実際は60キロほど泳ぐそう。そんなドーバー海峡リレーに挑戦した54歳から67歳の主婦6人のお話。日本のおばちゃんたちです。



読み終わって友達に貸して手元にないんですが、それでもこころに残っている言葉がふたつ。



みんな主婦なので、それぞれ家庭の仕事があり、自分の仕事もあり、そして両親や夫の介護があります。そんな中でひとりの人が言ってた言葉。


「介護から逃れるために始めた遠泳ですが、遠泳のおかげで介護から逃げずにいられました。」


矛盾しているようですが、人間ってそう言うものなんだろうなあ、と深く思いました。



もうひとつ何かがいる。


その「もうひとつ」があれば、結局逃げずに済むことがあるように思います。


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奪われた時間

2019-11-05 00:34:23 | 哲学
iPhoneを初めて持ったのは何年前か?


スマホに変えてから、スマホに奪われた時間がたくさんあるように思う。



例えば。信号待ちで。ほんの1分の待ち時間でもポケットを探りスマホを手に取りFacebookに「いいね!」がついてないか確認する。


その「1分」は、それまでなら夕陽を見てなんとなく「きれいだなあ。」と思ったり、空を見上げて流れる雲を見ていた時間だったように思う。


人間は、そんななんてことない時間に、ストレスを流したり忘れたりしているような気がする。



そんな時間よ、カムバック。ほんと気をつけててもついポケットを探ってしまいますが、ちょっとずつスマホを見る時間が少なくなってきた。



そして、なんとなくYouTubeを見ていた時間も読書に変えてみた。



まず、読んだのは『ドーバーばばぁ』。




秋なので読書感想文、書きます。



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